THRO美美NG - 代代代

ああなんて綺麗なタイトルでしょう。
代代代ちゃん達のTHRO美美NGのセルフ振付考察のお時間でございます。


前回作LASEをみなさまがSNSですごく盛り上げてくださって、Liveでも沸いてくださったおかげでございましょう、3度目の代代代ちゃん振付でございます。


え〜、実はLASE後から代代代ちゃんの基礎レッスンも見させていただいておりまして、少しずつ関係性も築けてきてるのではないかなと思っております(えっ、当方の思い込みだったらゴメンナサイ…)


そして、新しく見えて来た各々の個性をしっかり引き出しつつ盛り上がる振付にするぞって聴いた今回の曲



あ、一緒に盛り上がったりするやつじゃなくこれは世界観を魅せるやつだ。。


ということで、世界観をバシバシに盛り込んだHIROKI-OSAKA 劇場開幕〜〜


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■イントロ サビ
もう最初から最ッ高の始まり
綺麗!なんて美しく狂った導入なのか!
ヲージさんの意図や皆様のイメージはわからないのでアレですが、個人的に、完全に僕だけのイメージでは
生まれて初めてBohemian rhapsody聴いた時の衝撃。
絶対にBohemian rhapsodyみたいな菱形の立ち位置で魅せたいと思いました。


■その後のメロ(枝分かれした〜 のとこ)
もう音楽知識ど素人の僕はなんて分類したらいいのかわからず毎回こんな書き方になっちゃいます。
今回はバキバキに身体酷使するパートと、綺麗なパート、可愛らしいパートに分けたつもりでして、ここは綺麗めパート。
ザ ・ステージダンス!です。


■メロ(不思議な〜 のとこ)
激しさ→綺麗さ からの、カッコよさを狙ってみました。
ここが僕なりのこの曲の幕開け部分といいますか。
そこまではプロローグ的に『空気を作る』『惹きつける』というところにフォーカスさせたつもりなんですが、ここからはこの曲の展開を目で味わわせますよ!というメッセージを伝えたいところです。

テーマパークのアトラクションでいうところの、
序盤→クルーがアトラクションと世界観の説明をしてくれる
ここ→さぁ発進しま〜す
みたいなものだと思っていただければ。

ヴェールを上げるような手の動きのギャロップが始まればここから、怒涛のTHRO美美NGの世界の幕開けです。


超高速タットからの流れで
アニメのOPよろしく、1人ずつ見せ場があり流動的な絵面になるようにしました。


■メロ(うつつぬかして〜のところ)
ここは絶対にさわちゃんを一回隠して残りのみんなで潜りたいなと最初から決めていたパート。
絶対それが正解だと思った。

ここは
シャープなカッコよさ/綺麗さ/ちょっとしたスキル
を混ぜてみてます。
今回の自分的テーマの一つが【カッコよさ/綺麗さ/エグさ/可愛らしさ…みたいな《魅せ方》をメロによって変えて色々な表情を見せる】なのですよ。
他のメロの部分もここはこうかな?とか探しながら見てやってください😊

JAZZ(ダンスの方)的な手の使い方や、手から身体を這わせるようなウェーブ(タッチウェーブ)の流れ、
urban styleな手の振付の構成、世界の何ヶ国かの時間が同時にわかるアナログな時計(伝われ)のように針の支点や半径を変えながら動く時計のムーブ
自分的めちゃくちゃ大好きパートです。


■メロ(死者蘇生〜以降)
ここはまんま歌詞から【ゾンビ振付】です!
Michael Jacksonに影響を受けて育った世代の端くれの僕はやっぱりゾンビ振付好きです。
でもスリラーになってしまっては絶対によくないのでちゃんと自分なりの解釈のゾンビで。


■メロ(人を愛するためだけに〜のとこ)
ここは可愛らしさをメインに。
でも僕は、代代代で呼ばれる時はよくある可愛いアイドルの振付は僕に求められていないと思っているので()可愛い雰囲気くらいです。
狂ったところとの対比が出せつつ、全体の流れも崩さないレベル。

普段カッコよさや強さや狂気をたくさん任せてしまうなむちゃんがフロントで可愛らしい振付してるというのもちょっとした計算。

みんなのバランスがすごくよくまとまりました!


■メロ(苦しみに耐えかねては〜以降)
ここもカッコよさメインパートなんですが、歌詞的になにかキリスト教的なイメージを持ったので、そんなものもいれてみてます。
2度と生まれ変われない…そうなんですよね。
苦しみに耐えかねて生きてるのが嫌になってもキリストのように生き返ることはできなくて…。というところから磔にされたイエス・キリストを彷彿させる動きに
生きるしかない苦しみの中でもがき、何事もなかった顔をして無機質に生きていくという振付。

そしてそこからあえてソロのりおちゃんを後ろに配置しての1人ずつ振付→3人での組み振付。
周りのしがらみをふっ飛ばして、強くカッコよく前を向こうとする振付にしてます。
ここの4人めっちゃカッコイイ!最高


■そのあと(ブーンブーンってやつ)
ここは音に合わせてカノン多めにしてます。
ここから2幕が始まるよって感じ


■メロ(魔法がとけない〜以降)
ここはパレード感が出したかったのです。
早いテンポだけど、それしかないと。
ギャロップしながらめちゃくちゃ複雑にタットしたりしてます。
ここは単純に振付としても難しいんですけど、音の取り方も難しく、ここスッと何事もなく踊って見せられる代ちゃん達実はめちゃくちゃ凄いのです。
ここに関してはただただ見惚れてほしい。
それくらいのパフォーマンスの良さです。
👓


■メロ(ほらほら皆様〜のところ)
ここ!!!!!
歌詞天才!ヲージさん天才!
ここは僕も負けちゃダメなパートでした。
天才の仕事に負けない仕事を…!
葬列っぽい振付にするか迷いに迷った結果、皮肉的な振付にしました。
自らロープで首をくくる振付。
それを敢えて見下すような目線でやってもらってます(な、はずです。伝えてるので笑)
ほら、死ぬよ死んであげるよ  みたいな

更にここは激ムズ音ハメコレオがふんだんに使われてます。
1番練習に時間かかったパートではあります!
でもその分力強さと皮肉っぽい感じと音の精密さがしっかりと混ざってて見応えはたっぷりかと。


「また会おうね〜」の歌詞にあわせて
死んでしまったかのような…その子が肩の後ろから心霊写真のように顔を覗かせるような…そんなコレオ。


あぁ…自殺なんて絶対ダメだ…と何回も思い苦しいくらい重い気持ちになりながら作ったパートです。
これを読んだことにより内容が鮮明になり苦しく重たい気持ちになってもらえたら、なによりです。

そしてその後の世界を重い足取りで進む代代代たち


■クリスマスパート
いや、完全にクリスマス関係ないんですけど、最初のシャンシャンシャンの音から僕らはクリスマスパートと呼んでいまして…笑
ここからは美しく、慈悲深く、神々しい世界観にしてます。

2010前後の三浦大知のダンサーのS**tkingz Shojiさんを師匠にもつ僕なのですが、元々最初にダンス始めた時はJAZZをやっておりまして。
ここは綺麗めJAZZで天国のような綺麗な世界を表現しようと思ってます。
途中に手を全員でクロスさせる振付があります。

ちょうどフリ写しの直前にTwitterで代ちゃんズが黒ひげ危機一発で盛り上がったという話題を出していたのですが、念のためそれとは何の関係もありません。笑
めっちゃ偶然やったんやけどみんなで笑った。

じゃあどういう振付なのか
お互いに傷つけ合ってます
介錯的な意味合いで。苦しみを断ち切ろうと


■メロ(「あ〜」のとこ以降)
ここはもう神々しさですよね!
ただ照明と、メンバーの立ち姿だけで圧倒したかった。わし照明プランナーで現場入るわけちゃうけど…笑 
プランナーさん、なんかそんな明かりでお願いします。

それまでの現実と、イメージの中の抽象的な世界(死後の世界?)的なのが溶け合っていく、生きているんだか死んでいるんだかわからないような感覚。ハッキリとは見れず、でも明るく心地いい、何も自分を縛り付けるものはない世界を想起させたいのです。

■ラスト
終幕に向かうTHRO美美NG。
その指揮をとる代代代。
代代代の手に翻弄され揺らされるお客さんの心。
慈悲と慈愛と温もりとが残酷な現実から救い出し、光の方へメンバーが導く。
そんな振付です。
着いていってほしいのです。一緒に逝ってほしいのです。


■アウトロ
このまま終わらないのが代代代
このまま終わらせないのがヲージさん

優しさに内包されたカオスが滲み出てきてみんなを踊らせて狂わせて、もう訳の分からない状態へ連れて行くべく作った振付。とにかく踊らされてほしい。代代代に、小倉ヲージさんに、HIROKI-OSAKAに。
無我夢中に命を燃やし尽くす。これもこれで幸せのカタチでしょう。
終わらないオーケストラ。あなた達の高揚感も終わらなくていい。
全て代代代に捧げて燃え尽きてほしいです。
大丈夫、あなた達の【終わり】は代代代がちゃんとタクトを振ってくれます。
それまでは何も考えなくていい。信じて感じて浸かるだけでいいんです。

さあまだまだ狂おう。

〜fin〜


(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)

あ      と       が       き

なんかもうヤバい文章になって自分でもまとまりきりません。笑

こんな脳内なものでメンバーにもフリ写しの時に色々伝えきれてないことも多々あるんだろうなと思い、記事にまとめてはみるものの、それでもまだうまく飲み込めない僕の世界。

いかがだったでしょうかTHRO美美NG。
実は振付師は振付師でなんだかんだ世界を構築しております。
色んな受け取り方が正解だと思いますが、僕が投げつけたかったのはこんな世界と愛です。

もしね、僕の世界が楽しめた方はね、ぜひTwitterとかで
HIROKI-OSAKAすげーとかって僕の肯定感を高めるツイートしてやってくださいませね!

こちとらね、自分が表現したくてダンス始めてますからね!
そういうお声をいただくと益々自分の力に代わって皆様に還元できますのでね。笑


さて、この記事を書いている現在、僕はLiveで THRO美美NGをまだ見ておりません。
スタジオリハで、振付師としてギミック仕込みながらしか見てないんですよ。


お客さんの熱意でパフォーマンスは成長していきます。
どう変わるのか楽しみにしていますので、皆様で僕が観れるその日まで狂おしく愛おしく育ててくださいませ。


こんなすごい世界観の素敵な楽曲の振付に僕を使ってくれたヲージさん藤崎さんに感謝。
パフォーマンスを僕のイメージ以上に高めてくれたメンバーちゃん達に感謝。
そして、すでにTwitterで盛り上がってくれてるみなさまに大感謝を。


ねぇもうタイトルから全部が美しいよね、わかる?


ThrobbingをTHRO美美NGって表記するこのゾクゾクさせられる感覚。
はぁ、感覚共有できる人と一晩中語り明かしたいですはい。


文章の下手な僕の記事をここまで読んでくれてありがとうございます。


今回は、振付師的目線、各メンバーの『ここに注目して!』ポイントをお届けして終わろうと思います。

●めっちゃ嬢
アイソレーション元々できてたけど最近精度が上がってきました。「後ろめたく脈をうつ〜」のあとの顔とめたままの体だけアイソレするやつめちゃ綺麗!体のキレもすごくあるしね。
なので「僕の葬列だよ」終わりのすげー細かい、タイミングもムズい音ハメの部分とかも超カッコいいです。
waack系の腕の振り方とかもパワフルだけどゴリラとかみたいにならずにちょうどいい綺麗なカッコ良さ。ラストらへん!

●さわ嬢
やってきたダンスの種類が僕の振付と親和性高くてほんと重宝してる子です。絶対辞めないでね?
ロールやボディーウェーブが元々カッコよくて、髪の毛かき上げながらボディーウェーブいれる振付のところ(「明日我が身よ」のとこ)がすんごいカッコいいのでオススメ!
あと「禁じられたのは嘆くことを律すること」の直後の首→胸→腰のロール。
綺麗に循環しております。

●出雲嬢
なんか、一見そうは見えないっぽいビジュアルなのに怖い系の動きが抜群に上手い!ゾンビ歩きとか、首横に倒したりとか、あと「また会おうねきっと」のとこの後ろからちょっとだけ顔出していくとこほんとすごい!怖い!ここはほんと見て欲しいです!
あとギャロップしながらの手の動き、最初に体ブレずにやれるようになったのはいずちゃんでした!綺麗から見て!

●なむ嬢
振付と関係ないこと言っちゃうんですけど、立ち姿勢がほんっっと絵になる。
背筋が強いんでしょうね、きっと。緩まない。
綺麗な立ち方もかっこいい立ち方もできる!クリスマスパート()のとことかうっかり「カッケェ」って言っちゃいそうになります。
バレエっぽい凛としたカッコ良さも今度習得させようかな!
あとなんかなむちゃんは間違えたりした時に必死に取り戻そうとして取り戻せなかった時の表情がめちゃくちゃ好きなんだけどコレ見せれないの残念!笑


いや!やっぱ全部見て!
全員の全部のパート見て!
めちゃくちゃいいから!個性光ってっから!

代代代、僕の全てをパフォーマンスに昇華して見せてくれててすっごくいいぞ!楽しいぞ!


今回のアルバムMAYBE PERFECT
僕振付の他の曲もあって(さあみんなで声を大にして言ってごらん?せ〜の!LASE!!!)めちゃくちゃ思い入れの深いアルバムになりました!

耳で聴いて楽しめてる方は是非、眼でも楽しんでください!
音を視覚化して届けるという作業、代代代はめちゃくちゃハイクオリティでできてるはずです!


と、いうことでTHRO美美NGのセルフ解説記事でした!
今後とも代代代と、HIROKI-OSAKAコレオをよろしくお願いします!


振付師   HIROKI-OSAKA (京都人)

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