泡と消えた言葉
ふと眠りから醒め 頭を巡り出す言葉の数々
言葉は画を伴い 次々と踊り出す
なんて素敵な場面だろう...
思いついたことに うっとり満足するが
いつも書き留めずに眠ることにしてしまう
起きてしまえば
次々と踊り出す画はひとつも思い出せない
あれ、よかったのに...
その感傷だけがじわじわくる
思い出せる気がするのだ
運よく同じ場面が出てきても
また『起きたらにしよう』 そう思ってもう一度眠ってしまう
繰り返し繰り返し
世界で一番いい場面は
きっと私のなかにあるからだ
わざわざ書き出さなくっても
きっといつでも陶酔できるから 眠るのだろう