マガジンのカバー画像

ファミリービジネス・事業承継・観光業のこと

31
ファミリービジネスのあるあるや思い出などまとめていきます。
運営しているクリエイター

#事業承継

【野村資産承継2023 6月号VOL39「経営陣開発」のプロと聞くーカリスマからチーム経営へー第22回三兄弟のチーム経営】にて沖縄フルーツランドが紹介されました。前回に続き後編は、安里博樹を始め現経営陣のインタビューとなります。

【野村資産承継2023 6月号VOL39「経営陣開発」のプロと聞くーカリスマからチーム経営へー第22回三兄弟のチーム経営】にて沖縄フルーツランドが紹介されました。前回に続き、後編となります。 今回は、現経営陣のインタービューです。 代表取締役 安里博樹 取締役副社長 安里竜也 取締役 奥本紀子 野村総合研究所チーフコンサルタントの松田真一様よりお手紙をいただき、 この度、インタビューを受ける事ととなりました。 沖縄は、戦後生まれた企業が多く、老舗企業が極端に少なく、 開・

マイナスの言葉よりプラスの言葉・・・。素直にそう感じた出来事。【ファミリービジネス】

今回は、約30年ほど前、私が高校生の頃のお話です。 当時のフルーツランドのピークは、 10月〜12月の団体旅行シーズンでした。 特に料飲部における昼食のお客様は、 少ない日でも450名、 多い時では、 なんと!2,000名の日が続きました。 朝早くから準備開始、 お昼時間に間に合うか毎日ギリギリです。 何とか間に合ったとホッとしているのも束の間、 お客様の対応が始まり、 その後は、後片付けと明日の準備が始まります。 当時高校生だった私も戦力として手伝いをしておりまし

「ファミリービジネスにおける次世代の経営者育成と超長期的な計画について(事業承継)」リエッタ中山が誕生するまで④

沖縄フルーツランド(旧中山パイン園)は、 1974年に「観光土産品店」として始まり、 2018年に「ホテル業」がスタートしました。 実は、ホテル業を始めるまでには、 創業者から孫世代までの3世代、 44年に渡る「超」長期計画がありました。 まず、弊社が誕生した1974年から1990年代にかけては、 「団体旅行」がメインでした。 一括りに団体旅行と言っても、 そこには、たくさんの業態(航空会社・旅行代理店・宿泊施設・バス会社・土産品店・観光施設等々)が関係しております。

「突然銀行から来て何をしてる!お前のおじいさんはパインを育てるところからここまできたんだ!」:銀行から沖縄フルーツランドへ、ファミリービジネスにおける転換点となった農業3年間のお話

2001年9月アメリカ同時多発テロが発生し、沖縄観光も大変な影響を受けました。 当時は琉球銀行に勤めており、取引先のホテルへお伺いしたのですが、 ホワイトボードに書かれていた予約がどんどん消えていきました。 心配になり、沖縄フルーツランドに確認してみると、 同じようにキャンセルが重なっておりました。 それから数ヶ月後、父から連絡がありました。 話の内容は、「フルーツランドで働かないか」との打診でした。 テロの影響が大きかったのは理解していましたが、 銀行での仕事は、上