40歳からサッカーイラストを描き始めて8年後に日本サッカー協会に辿り着いた話vol.13 【ゴール編】(最終回)
<vol.12 Japan's Way編 の続きです>
『夢は必ず叶うよ!』
『努力すれば夢は叶うよ』
そんな無責任なことは言えません。
僕は幼少の頃から音楽が好きで
小学生の頃に町の吹奏楽団に入団し
ホルンを習い始めたのですが、
なかなかきれいな音が出せず苦戦し、
一緒に入団した幼馴染の友人(絶対音感の持ち主で現在ピアノ調律師)に
ホルンを吹かせてみたら(ちなみに彼の担当はサックス)、
いとも簡単にドレミファソラシドを奏でたのを目の当たりにした時から
「好き」と「努力」だけでは
辿り着けない世界があることを知っているからです。
ただこれだけは自信を持って言えます。
『夢は何歳でも叶うよ!』
■オファー
2022年の年明けに
日本サッカー協会の倉田さんからメールが届きました。
わわわ!
平常心を装い、当たり障りのない文章を
ドキドキしながら震える指で送信すると
すぐに
プロジェクトの進行管理を担当されている松田利幸さんよりご連絡があり、
広報ツールの概要をご説明頂きました。
そしてなんと、
制作内容の具体的な説明のために
週末にプロジェクトの代表のお二人が
わざわざ福岡までお越し頂く事になりました。
数日後、
夢見心地のままに迎えた週末
40歳からサッカーイラストを描き続けて8年、、
ついに日本サッカー協会に辿り着いてしまった、、
インスタに投稿を始めた8年前、
とにかくサッカーと仕事がしたいという野望を抱いていたとは言え、
もしあの頃すぐにサッカー案件に関われることがあったとしても
クライアントの期待通りに、
そして自分で納得いくようなイラストは到底描けなかったはず。。
年月を重ねるごとに
沢山の方々と出会い、
アイデアや表現の幅が広がり、
知識や情報の引き出しが増え、
広告、WEB、書籍、グッズなどの様々な媒体
Jクラブチーム、企業クライアントから個人クライアントまで
たくさんの案件に携わらせて頂き、
多くの経験と実績を積み重ねてきた8年目の今だからこそ
JFAという日本サッカーの頂点の案件であっても、
重圧と緊張はあれど、
どんな内容であっても怯むことなく自信を持って対応できる!
実力はついた!準備は出来てる!
そんな心持ちで
待ち合わせ場所の博多駅近郊のホテルのカフェに向かいました。
15分後・・・
「Japan’sWayのムービーを作って頂きたいのです」
(いや無理かも、、汗)
●チャンス
カフェに到着し、
のお二人に名刺を頂いた時に
(僕はこれから本当に日本サッカー協会とお仕事をするんだなぁ)
と実感し、
一気に緊張が高まったのですが、
指導や育成のTOPにいるお二人は
さすが人心掌握術のプロで、
僕の緊張を見透かし、気さくに接してくださり、
僕のことを前々から認知して頂いていたことや
今回の企画にお声掛け頂くまでの経緯をお聞きしたり
福岡の美味しいラーメンの話で盛り上がっているうちに、
いつの間にか緊張もほぐれていました。
そして話は本題に入り、
企画草案書や資料を元に「Japan’s Way」について説明頂きました。
<vol.12参照↓>
<japan's way冊子(完成版)↓>
https://www.jfa.jp/japansway/japansway2022.pdf
「この日本サッカーの方向性とビジョンを、
そして日本サッカーの未来の姿を表現する
『Japan’s Wayのコンセプトムービー』を
hiroki.38さんのイラストで製作して頂きたいのです。」
概要をまとめると
「と言う感じなのですが、もし、ヒロキさん監修で動画製作チームを結成することが可能であれば、製作〜納品まで丸ごと一式をお任せしたいです。」
「えー!!ムービーの内容や構成はどうすれば?」
「Japan’s wayの理念と日本サッカーの未来を、ヒロキさんの世界観とサッカー愛で表現して頂ければ大丈夫です」
「なななるほどですね」
(これは無理かもしれない、、汗)
そもそも
・動画の素材を作る担当だと思ってたのに
・脚本なんて書いたことないし
・今までのスキルが活かせないかも
・そもそもサッカー経験がない自分にサッカーを表現できるのか?
不安要素が次々に頭を駆け巡るなか
以前、徳の高い方がおっしゃっていた
名言がよぎりました。
たしかに、
・動画の素材を作る担当だと思ってたのに
・このくらいの実力がついた時にはその仕事は絶対来ない
・脚本なんて書いたことない
・必ずその時の実力よりも高めの仕事が来る
・今までのスキルが活かせないかも
・でもそれは『チャンス』なんだよね
・そもそもサッカー経験がない自分にサッカーを表現できるのか?
・絶対怯んじゃダメなんだよ
商業施設のポスター、
企業のインフォグラフィック、
文化施設の館内グラフィックデザイン、
行政冊子の挿し絵
など
これまでに携わってきたお仕事に同じ内容は一つもなく、
常に「今までやった事ない」状態からのチャレンジの連続で
乗り越えてきたし、
今回のムービー製作も今までの案件に比べて
規模がめちゃくちゃ大きくて(日本!)
めちゃくちゃ難しいってことだけ。
これは自分の可能性を広げるチャンスでしかないし、
何よりも、僕の作品と活動を評価頂き
わざわざ僕のために福岡まで出向いて頂くほど
信頼を寄せてくださっているお二方と
JFA技術委員会プロジェクトチームの皆さんのご期待に
誠心誠意お応えしたい。
日本サッカーの歴史と未来を紡ぐバイブルを作るという
一大プロジェクトへの参加。
イラストレーターとしての自身にとっての
きっとキャリアハイの年になるであろう
W杯イヤーが幕を開けました。
■ムービー製作
小野さんと影山さんとの美味しい楽しい会食を終えて帰宅し、
1ヶ月後の千葉幕張「JFA夢フィールド」での全体ミーティングに向けて
早速Japan's Wayの企画草案書を読み込み、
コンセプトムービーの全体的な構想を練ることにしました。
●ストーリー
Japan's Wayとは
↓↓↓
サッカー競技とサッカーカルチャー、
一方が高まればその影響でもう一方も高まる相乗効果(シナジー)
の構図を表現した下記の「日本型ダブルピラミッド」をベースに、
このJapan’s Wayの「道筋」を僕なりに解釈してみました。
●フェーズ1
サッカーが身近にある日常。
人生の岐路でどの道を選択しても
サッカーに関わり楽しむことのできる社会を目指す。
●フェーズ2
サッカーに関わる人の母数が増えると、
同じ志しを持つ者同士で高め合いクオリティが上がり、
様々な知識や技術が交じり合うことで新しい理論が創造され、
異なる視点やジャンルが融合し新しい価値を生み出す。
『きょうそう力』により文化水準が上がることで、
育成、指導の環境レベルが上がる。
●フェーズ3
レベルの高い指導、
多様化に配慮したサポート、
サッカーに対するリスペクト、
恵まれた環境で育った競技者達は
強く巧く自信に溢れるアスリートに成長する。
その未来の先には日本のW杯優勝が!!
「日本がW杯トロフィーを掲げる時、日本はサッカーで幸せに満ちた国になっている」
を逆算して上記の解釈を踏襲した
「日本がサッカーで幸せに満ちた国になり、日本がW杯トロフィーを掲げるまでの道筋」
をムービーで表現すれば良い感じになりそう。
その中に
の項目の内容を落とし込んだ
ストーリーを考えてみることにしました。
●役割と仕様
昨日までの僕と同じく
『Japan’s Wayって何なの?』
って人が世間の大多数だと思うので、
まずは興味関心を持ってもらうためにも、
「Japan’s Wayとは〇〇」みたいに
将来構想や育成について細かく丁寧に説明する
教材のような解説動画的なイメージではなく、
これからJapan’s Wayについて
みんなで日本サッカーの未来のイメージを共有し語り合う上での
モチベーションアップに繋がる役割を担うツールとして、
何度でも繰り返し観れて全体像がダイジェストで伝わる
アニメのオープニングみたいにワクワクするような動画を作った方が
ムービーの役割としては効果的かなと思いました。
●ターゲット
小野さんと影山さんにお話を聞いてみると
日本人が思っている以上に
FIFA加盟各国のサッカー協会や海外のサッカーファミリーからの
日本サッカーへの評価と関心は高いようで、
Japan’s Wayを国内外で幅広く展開していくためにも
誰もが感覚的に認知できるように
文字やセリフの無い無言語で表現した方が
より多くの人にアプローチ出来るかなと思いました。
●製作チーム
福岡在住でサッカー熱が高くて、
映像関連の業務に携わっている人材なんてどうやって探そう、、、
と一瞬悩みましたがすぐに見つかりました!
以前から「いつかサッカー動画を一緒に作りたいですね!」
と話している仲で、
ちょうど近々僕が作ろうと思っているサッカーチームにも
お声かけしようと思っていた友人であり仕事仲間でもある、
福岡や東京を中心に広告から動画まで多岐にわたり活躍中のグラフィックデザイナーの
松尾 紀之さん
松尾さんとは以前松本山雅の未来構想ムービーの制作でもご一緒したことがあります。(制作:空気株式会社)
と、
全国展開のTVCMも数多く手がけており
モーションキャプチャーやアニメーション映像を中心に
企画・制作をしている映像プロデューサーの
梶原伸博さん
のお二人に
アートディレクター(松尾さん)プロデューサー(梶原さん)
として入って頂き、
3人を中心に製作チームを結成しました!
そして、
梶原さんプロデュースの元
動画制作を『teevee graphic』さん
音楽制作を『インビジ』さん
の最強布陣にご協力頂けることになりました!
●全体ミーティング
2022年2月某日
AD松尾さんとP梶原さんと共に
ムービーの打ち合わせのためにやって来ました
『高円宮記念JFA夢フィールド』
影山さん、小野さん、松田さん
を中心に、
技術委員会プロジェクトチームの皆様にお出迎え頂き、
日本代表選手達が使用している
トレーニングルームやロッカールームなど
施設内を見学させて頂くという貴重な体験をした後、
和やかにミーティングがスタートし、
ざっくり描きのラフスケッチとともに
ムービーの方向性や構成案をご提案させて頂きました。
「ワクワクしますね!この内容でいきましょう!楽しみです!」
と幸い皆さんからご好評いただき、
いよいよ本格的に製作がスタートすることになりました。
●絵コンテ
福岡に戻ってから
製作チームとプロジェクトメンバーと何度もやりとりを重ね
約1ヶ月をかけて絵コンテが完成しました。
<実際に使用した絵コンテです↓>
■コンセプトムービー ストーリー
赤髪の「アカミチ」とその息子の青髪の「アオミチ」が、
二世代に渡りそれぞれの『サッカーの道』を駆け抜け、
二人の成長過程と日本サッカーの未来を描くストーリーで
4つの章から構成されています。
1章『プロローグ』
20✕✕年、サッカー日本代表がワールドカップで優勝し世界の頂点に立った日から、
数多くの国民が日本サッカーの未来に関心を抱いたあの日(ドーハの悲劇)に遡り、
夢の実現に至る道筋がスタートします。
2章『フットボール・カルチャーの普及』
人生の岐路にてどの道を選択してもサッカーを楽しむことのできる環境や景色が
身近にある社会と未来を表現しています。
主人公(アカミチ)の枝葉のように広がる人生の分岐点のうち
・プロサッカーへの道(競技としてのサッカー)
・アマチュアサッカーへの道(生涯スポーツ、楽しむサッカー)
を歩む2つの道をクローズアップして、
2006年から2022年のW杯のシーンとともに
様々なサッカーライフを経ながらストーリーが展開していきます。
3章『エリートユースの育成』
サッカーを取り巻く環境や文化が根付いた近未来を舞台に、
共に高め合える仲間たちや質の高い指導者、
様々なサッカー関係者や応援してくれるサポーター、
多種多様な業種の人々との出逢いを重ね才能が開花していく主人公(アオミチ)の
始動〜成長〜挑戦〜成熟を表現しています。
4章『Japan′s way』
選手、サッカーに関わる人々、サッカーを愛する人々を乗せた船(日本のサッカー文化、アイデンティティ)が潮流(世界の流れ、感情、ニーズ)を絶えず把握しながら、
彼方に見えるワールドカップのトロフィーに向けて大海原に舵をとる
日本サッカーのチャレンジを表現しています。
●コンセプトアート
ムービーの世界観やキャラクターイメージやカラートーンなどの全体イメージをみんなで共有するために描いたコンセプトアートです。
●完成
ストーリーを考えてる時にはいつも
頭の中で
THE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」のビートが流れていました。
そんな僕の脳内イメージを
完璧に表現してくださったBGMに乗せて
次々と切り替わるシーンの中を駆け抜ける
命が吹き込まれたイラストたち。
映像チームと何度も議論を交わし
(というかほぼ僕のわがままを聞いてもらいながら)
ブラッシュアップを重ね、
とうとうコンセプトムービーが完成しました!
初めての脚本&監修&フルイラスト作品!
絵コンテの内容と照らし合わせて完成版を観て頂けると嬉しいです。
(youtubeのコメント欄ひどい、泣w)
■夢が叶った日
完成したムービーは日本代表の新ユニフォームが発表される8月のタイミングの少し前に無事納品することが出来ました。
(なので発表より早めに極秘で新ユニの情報を知ることが出来ました←自慢)
ちなみに日本がW杯で躍動することが前提の内容で製作していたので、
最終予選を突破しW杯出場が決まった時も、
ドイツ、スペインを撃破した時も、
めちゃくちゃ嬉しかった以上に
ホッとした気持ちの方が大きかったと思います。笑
また、
製作期間中には貴重な体験もたくさんさせて頂きました。
そして!
ムービーの大まかな流れも決まり、
絵コンテの内容をベースに
実際にイラストを描き起こしていく作業に取り掛かり始めた頃の
2022年3月29日。
大きな目標を達成しました!
ムービーの中で試合シーンを表現するということもあり、
実際の日本代表戦を観ておいた方が参考になるかもということで、
取材という名目のもと、
埼玉スタジアム2002にて開催される
カタールW杯アジア最終予選最終戦
日本代表 vs ベトナム代表
を観戦させて頂けることになったのです!
サッカーイラストを描き始める時に掲げた無謀な目標が
本当に叶ってしまいました。
ただ、
自分の頑張りだけでは
100%この場所には立つことが出来ませんでした。
SNSを通していつもイラストを観て頂き、
興味を持ってくれた方々の存在があったからこそ、
8年間も描き続けることが出来、
そのおかげでたくさんのチャンスに恵まれ、ご縁が紡がれ
辿り着くことが出来ました。
また、誰かに応援してもらえているという
精神的な支えがあったからこそ
「夢」を「目標」に切り替えることも出来ました。
皆さんにこの場所に連れてきてもらったことへの感謝を込めて、
真っ先にSNSで報告したかったのですが、
当時はまだムービーの製作の真っ只中だったため
投稿などは自粛させて頂きました。
ので、
2年経ってしまいましたが
この場でお礼を言わせてください。
皆さんの支えのおかげで
サッカーと仕事をしたいという夢を叶えることが出来て、
日本サッカーの頂点に辿り着く目標を達成することが出来ました!
本当にありがとうございました!
■まとめ
埼玉スタジアムでの最高の一日を終え、
と、
ホテルの部屋のハンガーにかけた
背番号38の日本代表ユニフォームを眺めながら、
日本サッカー協会に繋がる一歩目を踏んだとも言える大宮に宿泊していることに運命的なものを感じながら、
今日に至るまでの過程を思い返していました。
『夢を叶える』までの道のりを
よくある山の頂上を目指す例えで表現すると
様々な手段や方法で山頂を目指す登山家がいる中で、
僕の場合は
でした。
いつかイラストレーターになりたい!
サッカーのイラストを描いてみたい!
と思いながら
グラフィックデザインの世界に飛び込んだけど、
営業が苦手で、プロモーション活動もせず、
人並みのデザイン力しか無くて
そもそもイラストも描いていない福岡在住の自分に
サッカー関連のお仕事から声がかかるはずがないと、
いつしか、
サッカーへの夢も忘れ(あきらめて)、
目の前の業務を必死にこなす20代を過ごし、
結婚して、子ども達が産まれ、
ご縁とタイミングが重なり
デザイナーからイラストレーターにシフトチェンジしたものの
楽しくもありながら、生きるためにイラストを描く
30代を過ごしていたのですが、
いよいよ40歳になった2014年、
ブラジルW杯をきっかけに
ふと自身を見つめ直した時、
・イラストレーターになっている
・いろんなタッチを自分の作風で描けるようになっている
・様々な媒体に対応できるスキルが身についている
・以前より物事が俯瞰的に見えるようになってる
・やっぱり今でもサッカーが大好き
さらに
・SNSでセルフプロモーションが出来る時代になった
・ダイバーシティの理解度が高まり企業と個人の距離が近くなった
・中央都市と地方都市の拠点間のギャップが縮まってきた
いつの間にか装備と環境が整っていて
山を登る準備が出来ていることに気づき、
あらためて今度は本気で山頂を目指して登り始めました。
なので、
僕にとっては自分を形成する為の長い時間が必要だったし、
夢に向かう絶好のタイミングが40歳だったんだなぁと思います。
夢はいつか必ず叶うわけじゃないし、
努力を続けても夢が叶うとは断言できないけど、
だから、
若い世代の人にも僕と同世代の人にも伝えたい!
年齢を理由に夢に見切りをつけるのは
少し勿体無い気がします!
時間や時流が
才能の足りない部分を補ってくれることもあるし!
余分なプライドを削ぎ落としてくれることもあるし!
培ってきた経験や知識を
引き出してくれるかもしれないから!!
試合観戦の名残りでまだ感情が昂ってるみたいなので
そろそろ寝ようと思います。
おやすみなさい。
<40歳からサッカーイラストを描き始めて8年後に日本サッカー協会に辿り着いた話>
完
■あとがき
長々とこのサッカーイラストシリーズの話にお付き合い頂き
ありがとうございました。
イラストレーターとして、
実績的にも年齢的にも
今までに沢山の方々から頂いたご縁と経験を
この濃い8年間の出来事とともに
今後は次の世代の人たちに向けて
アウトプットしていくべきかなぁと思いつつも、
あがり症で人前で喋るのが極度に苦手で、
言葉にすると伝えたいことの20%も伝えきれないので
文字として記録しておこうと思い、
noteで書き始めることにしましたが、
そういえば文章の才能も皆無だったのでw
なかなか筆が進まず
結局書き終えるまで一年もかかってしまいました😅
今回のシリーズを通して一番伝えたかったことは、
サッカーの魅力ももちろんですが、
vol.6の最初に書いた
「縁」と「タイミング」と「準備」の相関関係についてのことです。
僕のイラストレーター人生は(特にこの8年間は)
この行動指針を軸に、思考したり立ち振る舞っていて、
このシリーズの要所要所でも
その考え方や行動が垣間見えたりしていると思うので、
イラストに限らず
これから行動を起こそうとしている人や
行動を起こしたい人への
参考やきっかけになれたら嬉しいなと思っています。
日本サッカー協会に辿りついてから約2年が経ちました。
その間に、
影山さんは『JFA 技術委員長』に
小野さんは『アジアサッカー連盟 副テクニカルダイレクター』に
それぞれ就任され、
さらに日本サッカーが高いステージへ向かっていくように
ご尽力されていらっしゃいます。
僕はと言うと、
サッカーイラストを描き始めるまで
夢に向かって努力したことも、
夢を掴んだいう経験もなかったので、
もしサッカーとお仕事をする夢が叶ったり、
日本サッカーの頂点に辿り着いてしまったら、
目標を失って燃え尽きてしまうんじゃないかと心配してたのですが、
全然そんなことはありませんでした。
ありがたいことに、
現在もたくさんのサッカーをはじめスポーツ関連、
サッカーを通じて繋がった方々と
お仕事をご一緒させて頂いたり、
WEリーグ公式やJリーグ公式の案件にまで
携わらせて頂いたり、
引き続きJFAの他プロジェクトのお手伝いをさせて頂いたりもしています。
こんな景色何度でも見たいし、
もっと新しい景色も見てみたい!
2024年、50歳、
まだまだ野心は収まりそうにありません。
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