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幸せな日々と爆発したい情熱

最近、どうにも幸せである。

好きな写真で生きていけて、好きな時にブログを書き、会いたい人にいつでも会える生活。
週二回はスポーツジムへ行き、月に一度はサウナで心身を整える事が出来、からだの調子が良い。

ところがだ。
とても幸せなのにまだ何かを求めている自分が居る。

二十代の頃は、美容室や洋服屋やら会議やら初対面やら何かにつけて緊張して、不安を感じ悩んでいた。
そんなダメな自分も大嫌いで、負のエネルギーの渦にまみれていた。

それがコミュニケーションの訓練のおかげか、三十代で全ての悩みが消え失せた。

あれだけ苦手だった人付き合いが、いまやとても楽しく人生に彩りを与えてくれる。
なんたる幸せ。

にも関わらず、物足りなさを感じている。

例えば、会社員時代あがり症のまっただなか、練習した会社の朝礼でのスピーチを、自分なりにやり切れた時のあの感動。

スペインの巡礼で、25キロの荷物を背負い一ヶ月間歩き切った時のあの情熱と涙。

ぜんぶ、全力を出して絞りきった記憶がある。

この物足りなさは、穏やかになった心の奥に、沸々と燃えたぎる情熱を、どこかに爆発させたいのかもしれない。

穏やかで優しい自分と、怒気の含んだマッチョなもう一人の自分が、語りかけてくる。

何に情熱を燃やすのだろうか。
やはり旅だろうか。

2018年12月13日
東京・都営浅草線の電車内にて

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