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近頃の円安の背景と影響について

最近、日本の経済情勢は円安の波に揺れていますね。
この円安の動きは、日本国内のみならず、国際的な経済にも大きな影響を与えています。
そこで、今回は近頃の円安の背景とその影響について考えてみたいと思います。


円安の背景

米ドル高・円安の要因
現在アメリカドルは世界の通貨に対して高い状態です。
アメリカ経済の強さや米国の金融政策の変化により、米ドルが買われやすくなり、それに伴って円が相対的に安くなっています。

経済政策の影響
日本国内でも、金融政策の変化が円安に影響を与えています。
日本の中央銀行である日銀が金融緩和策を実施するなど、政策金利の低下や資産購入プログラムの拡大などが円安を後押ししています。

国際情勢の不安定さ
国際情勢の不安定さも円安の要因の一つです。
地政学的なリスクや国際的な貿易摩擦の懸念などが円を売りやすくし、円安を促進しています。

と、まー円安の原因を書いてみましたが、やはり一番の要因は、日銀とFRBの金融政策の違いでしょう。
世界の投資マネーというものは、条件のいい商品に流れるものです。
日米の金利差が縮小してこない限り、円安は続いていくでしょう。
マイナス金利を解除したところで、国債購入は継続するなどは、投資家からすると実質、金融緩和と同じものだと捉えらるでしょうね。

円安の影響

輸出企業への好影響
円安は日本の輸出企業にとって好都合です。
円安により、日本製品の価格競争力が向上し、輸出が増加することが期待されます。
これにより、輸出関連産業の業績向上が見込まれます。
戦後、円とドルの為替相場は固定制で1ドル=360円でした。
1ドル=360円にすることによって、日本が輸出によって利益を得やすいようにし、戦後復興・経済発展させるためだったとも言われています。
要するに、円安は輸出企業にとっては追い風となります。

輸入品価格の上昇
一方で、円安は輸入品の価格を押し上げます。
原材料やエネルギーなどの輸入品の価格上昇は、消費者や製造業にとって負担となる可能性があります。

インフレーション圧力
円安は輸入品価格の上昇をもたらすため、インフレーション圧力を高める要因となります。
現在のインフレはここが要因となっていて、
好景気→収入増→消費増→価格上昇 の好循環でのインフレではなく
主な原因は、輸入価格の上昇によるインフレです。
そしてインフレの上昇が物価安定への課題を引き起こす可能性もあります。

株式市場への影響
円安は株式市場にも影響を与えます。
輸出企業の業績向上などから、株価の上昇が期待される一方で、円安による輸入品価格の上昇が企業のコストを押し上げる可能性もあります。
今のところ円安は全体的な株価上昇につながっていますが、円安により苦しんでいる企業もあるということも忘れてはいけません。

まとめ

近頃の円安は、米ドル高や経済政策の変化、国際情勢の不安定さなどの要因によって引き起こされています。
円安は輸出企業には好影響をもたらす一方で、輸入品価格の上昇やインフレーション圧力などの懸念もあります。
円安は私たちの生活にかなりの影響を与えます。
円安の影響を考慮しながら、日本経済の動向に注目していく必要があります。


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