R5年4月1日

朝日で目が覚める。

今日は休日。アラームはならない。

起き上がる前に子供が目を覚ます。

今日は仕事だからと準備をするように促す。

休日の取材だが、子供は置いていけない。


イベントによっては子供が参加できるイベントがある。

そんな時は、一緒に子供を連れていくのだ。


平日よりは時間のある朝。
ゆっくりしていられるわけではない。

一通り準備を済ます。

保育園にはいかない。
それだけで準備はずいぶん楽だ。

初めに向かったのは江美城跡。

ここには資料館がある。

少し早めに入る。

中を確認しておくのも重要な仕事だ。

しばらくすると息子は飽きたと帰りたがった。

仕様がないのだ。仕事はそういうものだ。

言い訳をしながら子供から目を離す。


団体のお客さんがやってきた。

相変わらずわが子は邪魔をするような挙動をする。

注意をするとつまらなそうに出て行った。

内心目の届かないところにいるのは不安でしかない。

しかし、仕事の性質上離れるわけにもいかない。

ここがとても難しい。

ワンオペで何人も子育てをしている方には頭が上がらない。

館内の案内は思ったよりも早く終わった。次は外だ。

わが子は肩車をせがむ。

歩くのが嫌いなのだ。

持ち上げ、肩に乗せてやる。

ここは傾斜が多いし足場も悪い。おまけに今日は暑かった。

不安定にならないようバランスを取りながら進む。

肩車は随分慣れたものだが、撮影はそう簡単なものではない。

機動性を重視し、一脚を使っている。

代償はブレること。

普段であればそうはぶれない。

しかし肩から生える足には存在するだけで、コントロールを狂わせる。

何とか頂上に着くと肩の荷を下ろす。

団体さんについていき何分か映像を撮る。

最後には記念撮影もした。

そろそろ頃合いかというときにいったん退散する。

次は花見イベントだ。

こちらは少し気が楽だ。

何せ会場が公園なのだ。子供がいる。多少放っておいてもいいのだから。

公園につくと案の定、子供が何人かいた。

息子は人見知りを発動し、わきから様子見をしていた。

同じ保育園の子もいた。

会ってから数秒、掛けていた水筒が原因で泣かせてしまった。

こんな時親でもどうフォローするかは迷う。

とりあえず謝ってみては?という提案もむなしく泣き声は遠ざかっていった。

不慮の事故もさることながら、撮影もしながらイベントもまわった。

まわるという表現は似つかわしくないが。


一通り撮影したら、子供の世話をする。

世話というほど幼くないが、ごはんくらいは食わせねばなるまい。

さらに一通り事を終える。気が付くと子供は遠くでほかの子に交じり遊んでいる。少し心が和む。育児をしていて少しうれしい瞬間がここにある。

休憩もつかの間、神楽のイベントが始まる。

90分通しの撮影だった。

先輩もいたから多少は好きに撮ってもいいかとも思ったが、なるべく素材に無駄がないような撮影を心掛けた。

どんな映像が出てくるかはまた今度じっくり見るとする。

なんやかんやで仕事が終わる。

次は色々な人と集まる。

新しい顔も拝見できると新年度だと改めて実感する。


子供が多い会だった。
わが子もたくさん遊んでいた。

話も弾む中、21時わが子がぐずり始めた。

あと1時間くらいは居たい気持ちもあったが、対話の末撤退するしかないようだ。

子供を連れ、車に乗り込もうとすると、月が明るい。

よく見ると月を中心に輪ができている。


車に乗り込むと、今日最後の撮影へハンドルを切った。


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