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日光リッツカールトン〜新しい体験

10月初めに始まったばかりのTo Travel を活用して、初秋の日光リッツカールトンホテルに行ってきました。東京オリンピックを目途にオープンした最高級のおもてなしを提供するホテル。これまでのホテルにはない、ゆったりとした空間、自然との調和、俗世から離れデトックスできる雰囲気を存分に味わうことができました。

日光リッツカールトンは、地元でホテルや鉄道を運営する東武ホテルと、高級外資系ホテルのリッツカールトンの合同プロジェクト。日光は軽井沢などの他の人気観光地とは異なり、東照宮や二荒神社⛩などの史跡があり、国立公園の中で多々規制もある地域。地元商店街との関係もあり、外資系だけでは進出できない条件が重なってこうした合同プロジェクトとなったのであろう。グローバル企業と日本企業とのコミュニケーションの難しさに常に関わっている身からすると両者の苦労と努力が伺えるが、予想以上にお互いの良さが生かされ、コラボレーションの成功が感じられる体験だった。

ホテル内には日光彫の模様をあしらったデザインがインテリアの各所に見られ、日本の無と西洋のミニマリズムが相まった空間、安藤忠雄的な石の露天風呂、座禅的な薄暗いライティングで落ち着けるスペース、大きな暖炉や絵画で飾られ天井の高いカフェテリアなど、特別感満載ながら、とっておきの別荘にいるような気持ちで一杯になりました。

日本のホテルにはないアクティビティも多様に用意されていて、私達は草紅葉が色づいた戦場ヶ原のボードウォークを、奥様がマウンテンランニングの日本代表で男体山を1日に7往復したという日本記録を持っておられるという、その彼女を夫として支えておられるガイドの星野さんと一緒に、いろいろと地元や日光の自然を説明してもらいながらハイキングしました。その他にもドイツ製のマウンテンバイクでのサイクリングや、夏なら立って漕ぐパドルボードなど、日光ならではの体験もできそう!

夜は海外で修行したという若いシェフによる鉄板焼き、朝は和食と洋食が選べて木の箱にそれぞれのお料理が入ったステキな朝食。美味しいことに加えて、お客様に最高の体験をしてもらいたい、というそれぞれのシェフの想いが伝わってきます。

私が最も感心したのは、スタッフ、シェフ、ここで働く皆さんの質の高さ。よくこれだけの人材を揃えてきましたね、とマネージメントと努力を称えたい。外国人客を想定して殆どがバイリンガルで、だけど日本のおもてなしも提供したいということで鬼怒川温泉旅館でずっと働いてました、と言うレストランスタッフもいて、マルチカルチュラルな人材を揃え、マネージしていくのは大変な挑戦だと思います。日本を代表する史跡、日光からそうしたexceptional なホテルがスタートしたことは、人財、サービス、顧客体験という面からも新しい日本の光、本当に素晴らしい発展だと感激しました。

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