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FREESTYLE 2020


11月26日。
大野智さん、お誕生日おめでとうございます。
と書いていたら日付が変わってしまいました。
間に合わせられず面目ない。Spotify LIVE最高でした。

だんだんと冬の足音近づくこの季節に、FREESTYLE 2020についての感想を綴りたいと思います。

cafeと個展、ありがたいことに両方行けてとても喜ばしく思っています。感染対策をしつつ直行直帰しました。私にとってはじめてのフリスタでした。作品集はまだ読めていません。完全に記憶に基づいた当時のメモをこの記事にしているので、間違いなどありましたらごめんなさい。

まずはcafeの方の感想から。日記のようなメモのような感じでお送りします。

中に飾ってあった絵
筆致が生きていた。その"生"になんだか泣きそうになった。

グリーンヘッド
吸い込まれそうだった。横顔に惹かれた。正面から見ると明るい目をしていることに気づく。

ウサギのロゴも茶色に金の組み合わせもその背景がブルーなのもとてもとても好き。壁のブルー×グリーン×ブラックの絵も絶妙に好き。レシピまで届けてくれてありがとう。大切にします。
後日、妹が作ってくれました。美味しかったです。妹はかなりアレンジを加えていて、妹スペシャルみたいになりましたが大野さんも感覚で色々入れてらっしゃったので美味しければオッケーということで…!

智のパイナップルジュース
綺麗なブルーのジュース。
パイナップル飴のような甘さ。微炭酸。スッキリ感。
最初甘いのにその後は甘ったるくなくて不思議だった。残りすぎない甘さ。美味しい。舌がブルーになって楽しかった。

智のカレーパン
普通に美味しかった。香りを嗅いだ段階では辛いかな?と思ったけど食べてみると思ったより辛くなくて食べやすかった。生地もかたくなくて好き。

青空が出ている日だったので爽やかであたたかい気持ちになった。良い秋の日でした。


続いて個展の方。いきます。こちらも日記/メモテイストで。

大野さんらしくて、わかるようでわからなかった。そりゃ私は大野さんではないから、わかるわけがないなと納得した。でもあらゆる大野さんが随所にあった。全部で大野さんなんだなあと漠然と感じた。嵐のメンバーも、生きる中で抱える葛藤も幸せも、色々な感情も、全部が大野さんをつくっているんだなと思ったし、そんな大野さんが好きだなと思った。

複雑で、まっすぐで、シンプルで、私は美術に詳しくもなんともないんだけれども、とても印象的な作品ばかりだった。

瞳の描き方、命の灯し方、それがとても好きだと思った。瞳が右側に、黒い波?もやもや?が左にある過去作品の瞳が、澄んだ意志を持った黒い輝きを放っていて、見ていてぐっと引き込まれた。

cafeに飾られていた絵を見たときも思ったけれど、筆致が生きてる。明かりに照らされて絵の具が光る様がまぶしかった。生きてる(何回言う?)

グリーンヘッドっておもしろいよね。なんかすごい楽しそうだった。色々ありながらも、希望を失ってない顔してた。元気でた。カイトを見つめる大きなグリーンヘッドって図は思わず写真撮りたくなる。あそこだけが撮影可能ゾーンだったけど、それがちょうど良いかもしれない。 撮ることより見ることを優先する方が良いと実感した空間だった。ガッツリ2時間、大変面白かったです。ありがとう。

あの細密画、自分を表していると私は解釈したけれど、そこに嵐のメンバーの名前とあのロゴのシックでキュートなウサギと"遊"、"死"、"妙"の字が入ってるのめちゃめちゃ大野さんだなと思った。
さようならって左下にあるのを見つけたときにはなんだか胸がきゅっとなった。

数学の2点のテスト、"大野智"の字が上手くて100点だった。その前のところで林の中の大野さんを見てうるうるしてたから急に微笑ましかった。
真ん中のクリアケースの中に入った思い出たちの中で、あやとびでしか賞状をもらってないのが正直意外だった。建物の絵とか既にあんなに上手いのに。評価だけが人間の動力ではないよなあ、好きだから描くんだろうなあと大野さんのスタイルを受けて自分はどうだろうかと色々振り返ったりもした。大野さんも中学の美術の授業でスプーン描いたりテストで自分の手を描いたりしとるんやなあと思うと胸の奥がじんわり暖かくなった。作文もあったな小学生の時の。
七五三かな、の大野さんの写真かわいかった。写真やそういう足跡たちがしっかりとってあるの、愛だなあと思った。親御さんの愛に天を仰いだ。愛されてる。愛を受けて育った人は他人にも優しい。

大野さんの活動が、姿が、見えたあの白いキャンバスがある一角。画材が散っていて、3脚の4つ脚椅子がおいてあったあの場所。線を広げる絵が横にあった。椅子に座って絵を見つめてる大野さんや絵の真正面に立って少し遠くから絵を眺める大野さんがなぜかなんとなく見えた。後者はあのネトフリの予告みたいなことですそうそれです。
真ん中に置いてある白いキャンバスは、まだ未定な未来を表しているように感じられた。なんにも決めてない、あるのは休むという事実だけ。人生って、そうあってもいいんじゃないかなと思った。目の前のことを一生懸命。大野さんらしいな。

過去と今しかなかった。それが心地よくもあり、痛切でもあった。刹那的というかなんというか。切ない部分がないとは言えないけど、未来が見えるのも時として残酷だから、はっきりとは見えなくて、よかったとも思った。
過去と今に真摯に向き合って、作品をつくって、ファンにそれを届けてくれる、あれを誠意と言わなければなにを誠意というの というくらい、誠実な空間だった。あれは愛。

ああ、こうやって書いてる間にSnowflakeとか言葉よりも大切なものとか流してくる私のiPhoneマジなんなん…優秀。

ジャニーさんの絵にはどこか不思議なパワーがあった。彩度が高めの色が多く使われていて、ギラギラしたポップみたいなものを感じた。原色だけが塗ってあった訳じゃないけれど、イメージとしては原色!みたいな。
様々な色で分けて塗られているのに、ガチャガチャしてなくてしっくりくる(ストンと入ってくる)絵だった。ジャニーさんはそういう人なのかもしれないし、大野さんがジャニーさんにそういう印象を持っていたのかもしれない。私はジャニーさんを実際に見たことがないからわからないけれど。

ランタンの絵に使われている銀色の、熱を持って溶けて垂れているような質感に惹かれた。温度がそこに感じられた。

大野庵のちょっと不思議な雰囲気も好きだったな。 
カイトの掛け軸?の下のところにガマドンチャームがたぶんいて、銀色にきらりとさりげなく光っててかわいかった。
窓枠から中を覗くのも趣があって楽しかった。少し奥にあるのを見る形式だったカラーのタツノオトシゴのところにもAMNOSが入ってた。細密画もそうだけど、大野さんの心の大事なところに嵐のメンバーがいるの、昔も今もずっとブレてないんだなあと思って心にぐっときた。
他のところにもあったけれどカラーの丸の上にカラーの丸を重ねてさらに銀の丸を重ねる、男の子の絵の裏に描かれた男の子の絵(伝わるか…?)、とても根気がいるだろうけど楽しいだろうなと思った。ベースに黒を塗ってからカラーの丸を描いていって、さらにその上にカラーの丸を重ねて、その上に銀の丸を描く。その丸が絵を作っている。どれだけかかったんだろう。

ジャニーさんの絵があるゾーンで黒地に黄色?黄緑?の線を広げる絵に夕日が差していた。痛まないのかちょっと心配になったけれど、黒い壁とともに照らされて、時を感じた。

嵐のメンバーにプレゼントした絵たち、どれも個性的で面白かった。こわかったりメンバーの絵だったり。メンバーから大野さんへの絵も実際に見られて嬉しかった。大野さんが相手を思いながら絵を描く時間、メンバーが大野さんを思いながら絵を描く時間、途方もなく深い愛がそこにあるなと思った。

2008年のおおのさん、2015年のおおのさん、2020年のおおのさんが並んでいた最後の方のところ、いやどれもかっこいいけど、やっぱり今の大野さんがいちばん格好良いなと思った。経験を積んだ綺麗な顔。皺が愛おしい。

あの2分間、簡潔に言うと訳がわからないのにテンションがぶち上がった。白いタイツで、謎の箱?空間?の中でダンスしている大野さん。という映像作品。面白かったけれどもなにが込められているダンスだったんだろう。すこぶる興味深かった。
あらゆる角度から大野さんのダンスを観られてワクワクが止まらなかった。自らがダンスする姿を作品としていた。"大野さんが随所に"の大きな要素のひとつ。
めちゃめちゃ身体を操れるひとじゃん…(オタク1日目?)

大野庵のひとつ前のコーナーあたりを見ていたあたりから外の夕焼け空が本当に綺麗だった。東京のど真ん中に建つタワーから見る夕焼け。下から上へ、オレンジからブルーのグラデーションがとても美しかった。山も綺麗に見えて、富士山かなと思っていたら2分間の映像の前のところにいた係の方が富士山だと親切に教えてくださった。そういう話も交えてくださって粋だなと思った。目に焼き付けたい、52階からの景色だった。ここに来なかったらあんな美しい夕焼けは見られなかった。これも大野さんがくれたものかもしれないなあなどとあたたかい気持ちに浸った。2分経って出てくると、場所の移動によって見る方角がずれたからというのもあるけれど思ったより空が暗くなっていて、魔法みたいだと思った。夢の終わりのような寂しさを覚えた、

そのあとの制作風景の写真、描いてる制作途中のおおのさんの顔が生き生きと楽しそうで、今後もそうやってなにかを作る瞬間があって、それが最終的に楽しいものであったらいいなあと心から思った。

大野さんが山の中で作品たちのそばで寝転んでる写真と、大野さんの小さい頃の思い出が詰まったクリアケースと、ジャニーさんの絵と、歴代の大野さんの顔の写真と、制作風景の写真たち〜黒シャツの大野さんの写真〜最後のメッセージのところでは涙が特に込み上げた。多いね。定期的にうるうるしていました。
大野さんは一歩一歩生きてきていて、今もそこに生きてる。どうかずっとずっと幸せでいてね。という気持ちになった。

孤独とか人っぽくないとかそういう印象を大野さんに対して少し抱いていたこともあったけれど、たくさんの人と関わって、たくさんの人に愛されて、たくさんの人を愛して、生きているんだな、そこに居るんだなという印象の方が作品を見るうちに強くなった。

大野さんに対して、多彩とか才能があるとかそういう簡単な言葉しか出てこない自分の語彙力の無さが情けないけれど、持っている色々な力も、優しく自由な、愛に溢れた生き方も、全部が大好きだ。好きだから取り組んでいる、楽しいから絵を描いている、その姿勢がめちゃくちゃ好きだ。

こちらこそ本当にありがとう、大野さん。
丁寧にありったけの愛を伝えてくれてありがとう。
あなたが届けた大きな愛が、
あなたに返ってきますように。
幸多からんことを。


改めて、お誕生日おめでとうございます。

愛を込めて。


2020/11/27  わたぐも








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