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算数(数学)が好きだった

私は小学4年生の時に転校
しています。

新しいクラスで、「算数レース」と
いうものがありました。

これは次のようなものです。

算数の時間、先生が問題を出して、
皆がノートに答を書き、
先生のところへ持っていきます。

すると先生がマルバツを
つけてくれます。

そしてマルの数が多い順に、
名前を教室内に貼りだして
いくのです。

1.算数レースで1位

今考えると名前を貼りだしていく
のはどうかな~と思いますが、
当時はそんなことは気になりません
でした。

私は算数が得意で、算数レースでは
1,2位をあらそっていました。

Kくんという男子で、算数が得意な
子がもう一人いたのです。

抜いたり抜かれたりを繰り返して
いました。

あるとき、先生が問題を出し、
私が一番にノートをもっていくと、
先生がおもむろにペンを取り、
私の答を写していきます。

それを元にマルバツをつけます。

つまり私の回答は間違いなく
100点だったということです。

なぜ2位に落ちてしまうかというと、
私が風邪で学校を休んだとき、
先生はいつもより多く算数レースの
問題を出すのです。

当然その日の分は答えられないので、
2位に落ちます。

Kくんが休むこともあるので、
また1位に復活します。

2.中学、高校と数学が好きだった


私は中学、高校と進んでも
数学が好きでした。

なんといっても「答がひとつ」と
いうところに惹かれました。

国語で「このときの主人公の気持ちを
次から選びなさい」などという問題は、
答がひとつではありません。

こんなエピソードがあります。

ある作家が、自分の作品が学校の
テストに出ていることを知りました。

そして「その時の主人公の気持ちを
書け」という問題を解いたら、
みごとにバツをくらってしまったと
いうことです。

作家本人が答えられない問題なんて、
意味があるのでしょうか。

またこんなこともありました。

数学の先生と、私の友人と、
私の3人で話す機会がありました。

私の友人は、「先生、○○君
(私のこと)はいつも数学で
100点をとるけれど、なんで
もっと難しい問題にしないの」と
先生に聞きました。

答は「私にレベルを合わせてしまうと、
問題が難しくなりすぎて、
他に解ける人がいなくなるから」
というものでした。

3.思春期の悩み


高校生の時、私は悩んでいました。

クラスで中間・期末テストがあると、
プリントで1位を取った人の名前を
載せたものが配られるのですが、
私は数学に限らず、たいていの科目で
1位でした
(自慢話のように聞こえて、
気分を害されたら謝ります)。

そして私は「いつも1位で追われる
立場はイヤだ。いつか2位になって
追いかける立場になりたい」という、
今考えると自意識過剰な問題に
悩まされていました。

そして3学期の期末テスト、
数学の問題です。

私は半分だけ問題を解き、
残りの半分は答案用紙の裏に
答を書いて提出しました。

点数は52点。当然1位ではありません。

しかし3学期の通知表は、
1年間を通しての成績となるので、
数学は10段階評価で10でした。

まったく思春期というのは
何に悩むか見当もつきませんね。

4.最後に

数学が好きだったのになぜ
文系の大学に進んだのか……
それはまた別の話。

私は運動が苦手でしたので、
「体育」という科目がなければ、
タイムマシンに乗ってもう一度
高校生時代に戻ってみたいです。

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