後任

最新の水際措置ではアラブ首長国連邦が3日間待機から待機なしに変更されています。ガーナは現在3日間待機の対象ですが、状況次第で同様に変わる可能性がありそうです。来月の帰国までに是非そうなって欲しいです。

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さて、ここでの最後の出社日が1月21日(金)と確定しました。2週間のYear endの休暇があるので、今週を除くと出社するのはあと4週です。

日本の上司とも話をして、次の役割も確認しました。引き続き部門はITですが、以前の仕事、役割とは異なります。勝手知ってる以前の役割の仕事をする方が心地よいのは確かです。が、それでは成長の機会は少なく、また新たなチャレンジをさせるという意図があります。更に次のステップを見据えたものと受け止めています。

残り4週となると後任への引き継ぎをすることが期待されますが、未だに後任に相当する人が決まりません。一年前から私が一月で任期を終えることはわかっていた訳で、なぜ未だに決まっていないのか、理解を超えるところです。

話は変わって、これは何度か話題にしたことで、朝夕の道路の渋滞は酷いです。渋滞解消のためにバイパス道路を作ればいいのにとか、鉄道を作ればいいのにとか、はたまた時差通勤すればいいのにとか思うところですが、それがそうはならないのがこの国の現実で、実現できない解決策を示しても意味がないところです。次元の異なる話ですが、後任が中(社内)で見つからないならば、外から雇えばいいのにと思いますが、同様に意味がない提案になるのでしょう。

途上国が先進国になるにはどうすればよいのか。答えを知りたくて調べると開発経済学というものに行きつき、リンクの入門書を読んだのですが、答えは得られませんでした。ただ、以下に記載する目次からわかるように、信用(お金を借りること)、技術、教育そして健康まで、色々なことが関連しており、一筋縄で解決できることではないことはわかりました。

第1章 農業─伝統的制度に秘められた知恵
第2章 農村信用市場─多様化する農村経済とマイクロファイナンス
第3章 教育と健康─人づくりは国づくり
第4章 労働移動─バラ色の新天地?
第5章 経済成長と工業化─グローバル化した世界
第6章 技術移転─学びの道も一歩から
第7章 開発金融─おらが村とグローバル金融システムのつながり
第8章 開発援助─がんばれニッポン
第9章 持続可能な開発─環境と開発の対立を超えて

仕事において色々と課題があるので、前向きに捉えれば改善の余地が多いにあります。その点からするとやりがいのある仕事と言えますが、この先もそれをやり続けることが自分のキャリアの開発に役に立つとは思えません。ただ、この経験から多くのことを感じ、考え、学んだことは確かです。それがこの先どう具体的に役立つかはわからないですが。

経済、教育と色々問題はありますが、私の思うところで一番大事かつ必要なことは、当たり前のことを当たり前にする、そういう規律を守る文化の構築だとやはり思います。

そのためには教育が大事になるのですが、紹介した本の第3章の「教育と健康」には、「多くの途上国で、給料が安いために、公立学校の教員が無断欠席や副業を行う事例などが報告されています」とあります。規律を育む教育のために(十分な給料のため)お金が必要、お金のためには経済を発展させることが必要、経済を発展させるためには...、とやはり一筋縄とはいかないところです。

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