2024年2月期積み映画ソフト消化記録

今年は閏年だったので2月が4年ぶりに1日多かったにも関わらずほぼコレクションの消化が出来なかったことを、ここに報告する。
というのも、2月半ば限りでNetflixの契約を切ったこともあり(普段全く利用していなかったクセして)契約切れる寸前までアホみたいにNetflixの作品ばかりを観ていたのだ。
なので、先月の威勢はどこへやらといった具合で、丸々半月分は一切コレクションの消化をしていない。そしてNetflix契約満了後もU-NEXTを中心に配信ばかり観ていた。こればかりは反省するに尽きる。

ビリディアナ [DVD]

先月消化未満で終わっていたブニュエルの宗教映画BOXの残り1枚。宗教を皮肉った問題作で、カンヌの最高賞パルム・ドールを受賞している。
これから入手を考えている人はHDマスター化されたBlu-rayの購入を勧める。

異端の純愛 Blu-ray

DAIZ STORE限定のオンライン販売で入手できる。井口昇監督が自主制作した至極の変態純愛映画であるが、ソフトの仕様はBD-Rの上、チャプターメニューが存在しない 。そのため観たいシーンをピンポイントで再生したい場合は、早送りや巻き戻し操作をしなければならない。

露出狂の女 [DVD]

ホラー界の高橋洋が脚本を務めた塩田明彦監督のピンク映画で、これは長年探していたソフトだ。フォロワー様のご厚意により譲っていただき、届いてすぐ観たが大変満足のいく内容だった。文通を通して描かれる露出趣味のくすぐりと、アッと驚くその顛末は強烈な余韻を残した。

キングダム seasonⅠⅡ エクソダス《脱出》 コンプリート Blu-ray BOX(6枚組) [Blu-ray]

今月の大目玉。若かりしラース・フォン・トリアーが未完のまま封印していた伝説のドラマを、デヴィッド・リンチのツイン・ピークス続編製作に触発されて完結に導いた問題作。

ロックンロール・マジック(初回生産限定盤)(DVD付)

ザ・50回転ズというバンドには一切興味は無いのだが、井口昇が映画のトレイラー感覚でビデオクリップを映像化した短編が収録されたDVD目当てでの購入。ギターで時空を飛び回り、ゾンビパンデミックを引き起こすというトンデモ無さだった。

イタリア式離婚狂想曲 [Blu-ray]

廉価版もすでに廃盤なので、どうせなら解説書の付いている初回版をお勧めする。ブラックユーモアで描かれる離婚と不倫を巡るバリバリの喜劇。

ブラッド・フィースト 新・血の祝祭日〈2枚組〉Blu-ray

VVRからリリースされるソフトは直ぐにSOLD OUTになるのでとりあえず買ったが、やはり今回も面白くない。ちんこが切断されケツがスライスされるだけ。

ハーレム [DVD]

マルコ・フェレーリの撮る映画は唯一無二の不思議な魅力があり、非常にクセになる。3人の男を虜にする女性が立場逆転により男たちから復讐されるという、なんとも恐ろしい映画だった。

悪を呼ぶ少年 [DVD]

双子ネタの古典子供ホラーなのでオチはすぐ分かるが、オチが分かった上でも面白い。祖母に教わった精神統一術によりカラスの目線と同化して空を飛ぶ…という、イメージの躍動を発揮してからの展開から目が離せない。

マリアの受難 [DVD]

『パフューム』の原点である鬼才トム・ティクヴァ監督の長編デビュー作。下半身不随の親父の面倒を見ながら年増の旦那に尽くす…という精神異常手前の日常を繰り返すマリアが壊れていく不気味な映画。

ニュー・シネマ・パラダイス 4K UHD+Blu-ray(3枚組)

1年半ほど前に購入してから放置しっぱなしだったが、ついに重い腰を上げて鑑賞。映画好きの間では超有名な名作を今まで観てこなかったわけだが、とにかくこれでマウントを取られる心配は無くなった。初期音声設定が2.0chステレオだったので、5.1chに変えて爆音で観たらモリコーネの手がけた音楽が部屋中に響いて衝撃を受けた。

はい、ということで終了だ。
2月はたったこれだけしか消化出来なかったことに危機感を覚えている。今年中に未消化のソフトを一掃するつもりだったが、この調子でいけば確実に不可能だろう。U-NEXTの誘惑に負けじと3月で挽回するつもりなので期待してほしい。