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開催報告:8/10教員向けセミナー「学校で、どう伝える?どう活かす?子どもの権利」

2023年8月10日、JICA地球ひろば(東京新宿区市ヶ谷)にて、本キャンペーン主催による教員向けセミナー「学校で、どう伝える?どう活かす?子どもの権利」を開催しました。当日は、関東圏を中心に関西地域からお越しいただいた、教職員、自治体関係者、NPO職員など約20名にご参加いただきました。

まず本キャンペーン実行委員会委員の林大介より開催挨拶と本セミナーの主旨説明がありました。今年から新たに施行されたこども基本法、新設されたこども家庭庁の動きに合わせて、子どもの権利が日本社会に十分浸透していくためには、学校ではどのように子どもに伝えたらよいのか、自治体ではどのように子どもの権利を条例として反映し実践すればよいのか、子どもの権利条例をいち早く策定した川崎市や、子どもの声を聴きながら学校運営をする世田谷区立中学校の取り組み事例を共有し、実践に繋げていく機会として本セミナーを開催したことが説明されました。

川崎市での学校における子どもの権利教育の事例

最初に、川崎市教育委員会 事務局教育政策室人権・多文化共生教育担当指導主事の北所邦美さんから、「川崎市発!子どもの権利学習の取組」をテーマに川崎市の学校での人権教育の取組をご紹介いただき、最後はワークショップ「あなたの大切だと思う権利はどれ?」を通じて参加者同士で感想を共有しました。北所さんの発表概要は以下です。

  • 川崎市は「かわさき教育プラン」において人権尊重教育をすべての教育活動の基盤としています。また、外国につながりのある方が多く住んでいらっしゃる地域であり、多様な背景を持つ子どもたちが共生して尊重しあえる人間関係を築いていけるよう、教育活動を推進してきました。国連子どもの権利条約に日本が批准した時(1989年)、子どもの権利に関する全国初の総合条例となる川崎市子どもの権利に関する条例(2000年)を子どもたちの意見も反映させる形で策定、その後、条例第5条により11月20日を「かわさき子どもの権利の日」とし、毎年この時期に「かわさき子どもの権利の日のつどい」を開催しています。その前後は、教育委員会によって子どもの権利に関する啓発週間と称し、子どもの権利に関わる取組や人権尊重教育に関わる講演会等を多くの学校が開催するようになりました。

  • プレゼンテーションの最後、川崎市で活用されているワークショップ「あなたの大切だと思う権利はどれ?」を実施し、参加者の皆さんと感想を共有しました。参加者からは、「どんな差別も「しません」でなく「受けません」というのがおもしろい」「生きていけない状況をまずは無くすことが大切だと思ったが、人によって、そして条件によっても変わってくる。それが子どもの権利を学ぶ上で大事なところだと思った。」「子どもたちが、自分が感じていることを、シグナルとして出せるかどうかが大切」といった様々な感想が寄せられました。

  • 最後は、北所さんより「川崎市子どもの権利に関する条例」をもとに2003年につくられた川崎こども夢パークへの想いも紹介をしていただき最初のセッションを終えました。

子どもの声を聴いて学校運営にとりくむ世田谷区桜丘中学校での事例

続いて、世田谷区立桜丘中学校教務主任の松尾英治先生に登壇いただき、NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表/本キャンペーン実行委員会委員の中島早苗さんと一緒に、座談会形式で子どもの意見を聴いた学校運営についてお話しいただきました。また、世田谷区立砧中学校の加藤敏久校長(前桜丘中学校長)にも動画で出演いただきました。ご存じの通り、桜丘中学校は、校則をなくした学校として有名ですが、現在はどのような取り組みをしているのでしょうか。

-フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、FTCJ)と世田谷区立桜丘中学校の出会い

(中島)FTCJは、12才の子どもがカナダで立ち上げたNGOの日本支部として1999年から活動を始めました。子どもは助けられるだけの存在ではなく、自らが変化を起こす担い手であると考えています。1999年から活動を始め、2011年には、日本一学校が多く、自治体が子どもの権利を大切にしている世田谷区に事務所を構えました。2012年に桜丘中学校でFTCJの出前授業を提案したところ歓迎していただき、翌年から毎年実施しています。その間、どんどん学校が変わっていく様子を外から感じていました。

-子どもたちが楽しめる学校へ(動画)

(中島)2016年からの学校改革によって、桜丘中学校に入学を希望する子どもが増えています。2017年に松尾先生が着任してから、校長先生が3人変わりましたが、その間も学校改革は止まることなく進められてきました。西郷孝彦元校長の著書『校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール』は有名ですが、本だけではわからないので、西郷元校長を引き継いだ加藤敏久前校長のインタビュー動画をご覧ください。

―世田谷区立砧中学校 加藤敏久校長(前桜丘中学校長)インタビュー

私はコロナ下の時期、教育委員会から桜丘中学校に着任しました。西郷前校長のやられてきた改革の良いところをさらに整理して伸ばし、課題を改善していくという意識、決意で着任したことを覚えています。西郷元校長は子どもを中心にした学校経営を大切にしていて、既に、子どもの意見を聴き、発信するといった風土が学校にありました。それがとても良かったので、生徒会活動が学校経営の一つの柱となるようにしました。また、特別な配慮が必要な子どもや不登校の子どもが学校に来ても大丈夫と感じられるよう、教室以外のスペースを設ける等受け入れようとする風土も既にありましたので、学校経営の柱として大切にし、整理・改善を進めてきました。そうした学校経営の柱のための「人・もの・お金」についてもできる限り注力して進めました。

自分自身が道徳教育を研究してきており、教育委員会では人権教育を長く担当し、特に世田谷区のLGBTQの理解促進と偏見差別の解消の取組にも関わってきました。そうしたことが基盤になり、人権教育を基にした学校経営が私の得意なことだったのです。着任後、東京都には人権尊重教育推進校制度があるので、推進校として認定していただき、いじめ、不登校の問題、障害者、外国人、LGBTQの人権などに関して、計画的かつ継続的に2年間の研修を実施いたしました。

桜丘中学校では、生徒の意見を聴く場、意見を発表する場としては、校長先生との懇談会の開催がありますし、特別支援学級も含めた生徒会活動、生徒会意見箱の活動もあります。生徒総会で話し合った内容についても、自動販売機の設置など、先送りにせずに対応しました。最後に、教育課程上の取組として、学校でも大切にしているウェルビーイングという考えですが、これはSDGsにもつながっていて、理念として大切です。社会そのものが大きく動いている中で、教育現場においても誰も取り残さない、皆が幸せになる健康になるといった大目標であると思っています。


加藤先生は2020年に桜丘中学校に赴任されますが、その前は教育委員会におられ、西郷先生の後を継いで3年間校長を務めた後、4月から砧中学校で校長をされています。今回の加藤先生のお話の中から、中島さんにいくつかのキーワードを選んでいただき、松尾先生との座談会形式による対談が続きました。

-生徒の要望を先送りにしない

(中島)加藤前校長は、子どもを中心にした学校を引き継いだ3年間だったとおっしゃっていましたが、学校経営の柱の一つ、生徒会活動、生徒総会での自動販売機の設置の実現などについて、教えてもらえますか。

(松尾)生徒総会で検討中ということになっていたのですが、自動販売機を設置する意味をもう一度考え、地域への貢献や防災との関連付け、そしてメニューを子どもたちと一緒に考えながら進めました。教育委員会からも設置可能な場所についてアドバイスをいただいて実現しました。

-特別な配慮が必要な生徒について

(中島)次に、特別な配慮が必要な生徒についてお聞きしたいと思います。

(松尾)特別な配慮が必要な生徒のために、テストにルビをふったり、文字の拡大印刷などを行なったりしました。リコーダーやダンスなどの実技テストを自宅で録画してもらい、それを評価することもしています。聴覚過敏のお子さんや、教室に入れないお子さんは授業のZoom中継を見て授業を受けてもらうこともできるようにしました。場所は、自宅や学校の別室などいろいろと組み合わせながら、なんとか学校とつながりを持ってもらおうとしています。私の担当する美術部では、日中に不登校でも放課後に美術室には来ることができる子もいます。他には、オンラインで作品を提出するのみの関わりでもよいのではという加藤前校長からの提案を取り入れました。

-子どもの人権研修について

(中島)FTCJではウェルビーイングの教材を作ろうとしていたところだったので、桜丘中学校の子どもたちと一緒に作りたいと加藤前校長に提案し実現しました。積極的に生徒が関わってくれて、模擬授業も実施しました。生徒からはダメ出しもありましたが。他に、教職員研修では、子どもの人権研修として、障害者とLGBTQの2つをそれぞれ実施されていますね。

(松尾)なかなかスケジュール的に難しいところもありますが、職員会議以外の時間で校内研修を月に1回は実施してきました。人権が中心ですが、道徳的なテーマを扱うこともあるし、新聞の教育(NIE/ Newspaper in Education)なども扱い、幅広い内容です。現在は、「指導と評価の一体化」の研修内容になっています。

-学校の変化とこどもの変化

(中島)NPOとして感じた学校の変化ですが、生徒自身がやりたい企画を自分で考え提案するようになったことはすごいですね。例えば、FTCJのワークショップを受けた生徒が、フェアトレードのドライマンゴーを運動会で販売してフェアトレードを紹介する企画を提案し、実際に実現しました。ただ、2018年から19年頃は、“何でもしてもいいんだ!”と生徒が思い、FTCJが出前授業をしても、話を聞いてくれない状況もありました。毎年実施する学年全体のワークショップでは、自由過ぎて収集がつかないこともありました。

(松尾)そうですね、地域とつくる文化祭のさくらフェスティバルでは、生徒が自ら立ち上げた委員会である国際委員会が、クッキーを販売して売り上げを寄付するということもありました。それと、2019年の収集がつかなかったの頃ですが、1学年主任をしていたので、本当に申し訳なかったと思っています。生徒が自由すぎたというのは事実で、理由としては、西郷元校長が、教室に入れない多様なお子さんに合わせたことにもあると思います。なんとか登校して、職員室前の机に座っている子がいます。そこではゲームや漫画を持ってきていても登校できればよいとしていました。しかし、周りからその子たちが授業も受けず、遊んでいるように見えるので、そうしたことを言われないためにすべての規則をなくしたので、結果的に収集がつかない時もありました。

-心理的な安全と通いたくなる学校へ

(中島)松尾先生の視点から、3人の校長に共通することを上げていただきました。それは『身体的だけではなく、心理的にも安全な学校』ということで、西郷校長は、誰もが意見を言いやすい心理的安全性で通いたくなる学校を目指しました。引き継いだ加藤校長は、誰もが過ごしやすいグッドマナーの面でも心理的安全性で通いたくなる学校、そして、今の山本校長は、誰もが授業で達成感を得て自己肯定感を高める心理的安全性で通いたくなる学校を目指されている、ということですね。

(松尾)校長先生方とは担任や学年主任、教務主任として関わってきましたが、とにかく、学校に通ってもらいたい、学校にワクワクする気持ちで来てもらいたいというところが共通していたと思います。つまり、心から通いたいと思う場所にすることです。

それと、西郷元校長の在職中、桜丘中学校は校則をなくした後に、期末テストもなくしたと話題になりました。しかし、テストそのものはなくしていません。生徒の評定のためにはテストも必要です。広いテスト範囲を提示するのではなく、定期テストの内容を分割して実施する方針に変えました。積み重ねテストと呼んでいます。そうすることでなら、勉強に取り組めるというお子さんがいるので、それに合わせる形です。その後も改革を重ね、現在では、積み重ねテストの他に、定期テストの形を望む子どもも多く、また部活動も取り組みやすいということで、定期テストのような“積み重ね総合テスト”という名称で、生徒の心理的な不安を少しずつ取り払いながら実施しています。

次の加藤前校長は、マナーや人権、道徳をかなり意識されたと思います。西郷元校長が改革した良いところを残しながらも、お互いを思う気持ちを育てることで、SDGs、人権、ウェルビーイングに取り組んでおられました。そうすると、学校が落ち着いてきましたし、丁度コロナ禍でお互いのことを考えなければいけない時期とも重なっていたのです。

山本校長は、授業での達成感を大事にされています。達成感が無いと授業がつまらないのではないかと考えておられ、これまで自由に子どもが意見を出して、それを聴く体制もあり、そしてマナーも整ってきたから、次は毎日の授業で子どもたちが少しでも達成感を得られることを大切にしようとしておられます。そのために、現在の教職員研修では、指導と評価の一体化に力を入れています。

-子どもの声を聴く授業づくり、学校経営について

(中島)松尾先生の視点から学校経営について考えれば考えるほど、子どもの声を聴くことは、とても自然なことで、かつ有効であるのは明らかということでしたが。

(松尾)管理職を補佐する主幹教諭として、今後、桜丘中学校で必要とされる学校経営について考えると、まず、子どもの声が聴こえる授業づくりをこれからも目指していくために、子どもたちが主体的に学べる授業ができることが大切だと思います。

そして、そのための人材育成に力を入れています。生徒数が増えている中で、教員の新規採用も増えています。桜丘中学校では、学校図書館が情報を集約して循環する場所と位置づけ、授業への資料貸し出しから授業後の関連資料の展示までを行います。授業づくりなど教員の悩みについても、対話がしやすい環境をつくっています。次に、ゲストティーチャーの活用です。学校現場だけではすべてのことがアップデートできないのが現状です。そこで学校外で頑張って活動されておられる方々の力を借りて、学校教育の中に最新の情報を入れていただき、それを授業に生かしていくことを考えています。

-さいごに、加藤校長と松尾先生から子どもの声を聴く学校にむけて、事例とメッセージ

(加藤)*動画
砧中学校の意見箱では、生徒の意見に対して公開してよいものには生徒会が返事を貼りだす仕組みになっています。「女子用トイレの便座のふたをつけてほしい」「おとひめを付けてほしい」という要望については実現することが出来ました。他には、特別支援学級との交流であったボッチャ大会や調理実習の復活などの声もありました。特に特別支援学級については、生徒会や図書委員会などを通じて交流もできるのではないかと思っているところです。また、LINEも積極的に活用して保護者の声も聴いています。大切なのは、生徒の意見に対して、感動的なスピード感をもって対応する事だと思っています。学校からの反応があるということを子どもたちが体験できることは大きいことです。先生たちが子どもを管理しようという意識から離れて、子どもの意見を取り入れた学校運営・経営をすること、このことは桜丘中学校だからできたのではなく、どこでもできることです。子どもの意見を聴くことが、結果として子ども・保護者・教職員にとっても三方良しにつながるのです。そして、それを先生方と協働しながら進めていくことが大切だと思っています。

(松尾)桜丘中学校の生徒手帳を持ってきました。校則がここから消えていますが、生徒会規約は残っています。そして、子どもの権利条約も印刷されています。あとは、グッドマナーについても加藤前校長が生徒手帳に追加されました。そして、このスライドはあの2019年に1年生だった子どもたちの卒業式の写真ですが、人間性も大きく成長し、TPOもわきまえて、立派に卒業していきました。

ところで、最近気になるキーワードが3つあるのでここでお伝えします。最初に、ファシリテーションです。教員はファシリテーターであり、ファシリテートする力が必要だと思います。ゴールを子どもだけで掲げさせるのではなく、我々もしっかりとゴールをイメージしておかないといけません。やはり、授業を通じてどのような力をつけさせたいのかを考えるとき、子どもの一番近くにいて実態をわかっている教員の意見が大切です。次に、レジリエンスです。回復する力、困難に立ち向かっていく力という意味合いで、最近よく聞きます。レジリエントな子どもは、自分で考えて意見を言えますし、いろいろと試しながら達成していきます。最後に、スペキュラティブです。こうしてファシリテートしながら、レジリエントな子どもを育てることを意識できていても、我々教員が未来に向けて、課題を解決するだけでなく、新しい提案ができるようになっていないといけません。そして、その未来を子どもと一緒に考えていくということが必要なのではないかと思います。


本セッションの最後には、会場から多くの質問や感想が寄せられ、松尾先生から回答をいただきました。

素晴らしい学校の取組に感動しました。子どもたちは小学校の頃から、自分たちの声や想いを聞いてほしい、押し付けないでほしいと感じています。こうした子どもの声を実際に拾っている学校があるんですね、全国に広がってほしいと思っています。

先生は大変ではなかったでしょうか!!そうしたことを聞いてみたいです。
(松尾)実際には大変なところもある。子どものニーズも大切だが、教員のニーズも聴いていかないといけない。特に中堅やベテランの教員と管理職がビジョンを共有しながら、頑張っていく姿勢が大切。

管理職が変わると学校の現場も大きく変わると思っているが、教職員はどんな感じなのか?
(松尾)子どもとよく関わるという点では変わらずできていると思う。取り組まれる校長の順番が変わっていたら違う結果だったかもしれないが、3人とも子どもの声を聴こうとしたところは同じなので。

子どもの声を聴くという事について、現場の先生方の葛藤はなかったのか?
(松尾)管理的な面や公平性ということでいろんな意見もあったが、子ども一人ひとりを見ていた方が、効果があることが判ってきた。対応が違っていてもいいということが共有され、職員室でも子どもたちに関する情報の共有がしやすく、そうした空気になっていった。教職員がお互い上手くやっていくには、情報を共有することが大切で、それが、みんなの利益につながっていったと思う。

保護者との関係や声はどのように乗り越えていったのか?
(松尾)桜丘中学校では、入学の時点で生徒に関する情報量が多い。転入生も同様。保護者の方にも情報をあらかじめ開示してもらうので、できる限り共有する。子どもたちが授業を通じて変わってくることもあるし、必要に応じて、保護者をスクールカウンセラーや外部機関に繋ぐこともする。その過程で、保護者も子どもも共に育っているように思う。

子ども一人ひとりをみるには、クラスの人数は少ない方がいいのでは?
(松尾)少ない方が取り組みやすい。基本40人クラスだが、登校しても教室に来られない生徒もいるので実際は30人ぐらい。教室以外にも部屋を設けて、ケアをしているので、不登校と合わせるとかなり時間がかかるというのは事実。

学校での取り組みは盛り沢山で魅力的だが、同時に、学校として働き方改革も同時に話が上がっている。スムーズかつスマートに仕事をしないといけないせめぎあいのなか、教員の業務時間的な問題は?
(松尾)仕事は常に精査していくべきで、現在はぎりぎりのところで取り組めている印象。残業もまだまだ多い。急なトラブルが起こりやすい環境であることを認識し、その対応のためにも、普段はもう少しゆとりをもって仕事ができることが望ましい。

セミナーの最後、本キャンペーン事務局を務める認定NPO法人ACE代表の岩附由香から、キャンペーンで現在取り組んでいることの説明と閉会挨拶がありました。

  • 2023年4月に「こども基本法」施行され、子どもの意見をきく仕組みを各自治体が取り入れることが義務化されました。とくに学校は、子どもが初めて家庭以外に関わる場所であり、子ども達が、自分の意見を言う事、そして、自分の意見で何かが変わることを経験することは大切です。

  • 本キャンペーンでは自治体・市民団体・学校などあらゆる場で子どもの権利を学ぶ機会を増やし、「講師・アドバイザー派遣」などを通じて子どもの権利条例の策定やこども計画の策定支援などを行っています。学校や教育現場だけでは難しい場合は、アドバイザー派遣についても活用してください。

  • 他にも、インスタグラムでは、子どもの声を発信しながら、子どものもやもやする気持ちから子どもの権利を考える取り組みを紹介しています。ウェブサイトでは、子どもの権利に関する取り組みやイベント情報も随時紹介しているので、Facebookからの情報発信も含めて是非ご覧ください。登壇頂いた皆さま、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

以上

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