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チェーンステッチ

皆様、こんにちは!ブルトムジーンズの鵜殿です。


前回のブログでは『セルビッチ』についてお話をしました。


セルビッチデニムは赤耳デニムと呼ばれています。生地の端を使って縫い上げる過去の技法です。特徴としてはシャトル織りと言って、1本の糸を左右に通して織り上げていきます。


また、ゆっくりと1本の糸を左右に何度も通す、非効率な織り方によってふっくらとした凹凸のある生地ができあがります。現代のハイテクな機械ではなかなかこの風合いは出せず、熟練の職人の技術が必要です。


前回のブログはこちらです。
『セルビッチ』という生地 をちょっとだけ知りたい人は見てください。



◆本日は『チェーンステッチ』についてお話します。


ジーンズの裾上げには、「チェーンステッチ」と「シングルステッチ」があるのは知っていますか?

チェーンステッチとシングルステッチ

表面上はどちらも1本の糸しか見えないので同じような感じに見えますが、裾の裏側を見てもらうと、チェーンステッチはチェーンのように縫い上げています。シングルステッチは表と同じような1本の糸しか見えません。


●「シングルステッチ」のメリット

「シングルステッチ」は「チェーンステッチ」より頑丈であるというメリットがあります。ぱっと見ると1本の糸しか見えないので軟弱に見えるのでは?と思われますが、シングルステッチは新しい技術で「チェーンステッチ」の糸のホツレを解消することができました。そのため一般的にはシングルステッチを利用している物が多いです。

シングルステッチ


●「チェーンステッチ」のメリット

チェーンステッチの魅力は裾のアタリです。シングルステッチとは違って縫いがふっくらしてあまく縫われているので、裾の経年変化を楽しむことが出来ます。

チェーンステッチ

「うねり」のある縫いがジーンズを穿き込むと立体感が出てきます。また当社では綿の糸を使って縫い上げているため、糸も色落ちしてきますのでこの雰囲気がとても良いです。

チェーンステッチの色落ち

今回もジーンズの楽しみ方を知っていただけましたか。値段が高いということは頑丈。と思われますが、細かな部分では糸の色落ちなど経年変化を楽しむための工夫がされています。
これからも弊社の商品でお客様にビンテージの楽しさをお伝えできればと思っています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくおねがいします。

BLTOM JEANS

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