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セレンディップティ

だいぶ以前の事になりますがスリランカ人の社員の人の結婚式に出席の為、親孝行を兼ねて首都のコロンボと高原の古都キャンディーに行った事があります。現地の人達はセレンディップといいます。

セレンディップ

それまで英国の植民地であった大国の印度は大東亜戦争のあと宗教の違いからスリランカとパキスタン、インドに分かれました。その後更に、バングラデシュやモルジブも分離独立しました。スリランカは元々セイロンという島国でお茶の産地です。

先日ラジャパクサ兄弟が中国との関係から首相と大統領から降ろされましたが仏教国で島の中心の高原にある街、キャンディーにはなんと西本願寺系のお寺まであります。

気候はフィリピンに似て海洋性で親日国でもあり、住むには過ごしやすくて快適な国です。人種は北方系の仏教徒であるシンハリ人と古くから南印度に棲んでいた少し浅黒い人が多いタミル人がいて、たまに人種間でもめている時があります。

食べ物は印度や韓国などの唐辛子系でなく胡椒辛いので、慣れないうちは刺激が強すぎて食べにくいですが、慣れると癖になります。インド系の人種のなかでは思慮深い人が多いような気がします。

セレンディプティ

戦後の米国では対潜水艦兵器の開発に力を入れていました。それには先ず、潜水艦の機関音をとらえる優秀な音波探知機を作る必要がありました。その探知機を作ろうとして実験していると、潜水艦から出ているのではなさそうな音が聞こえてきました。

しかもそれが規則的な音響でした。この音源は一体何か、という事になって調べてみるとそれはイルカの交信でした。それまでイルカの言葉については何も分かっていなかったのにこの事をきっかけに一挙に世界中の注目を集める研究課題として躍り出ました。

元々は兵器開発が目的だったはずです。それが思いがけない偶然から全く別の発見が導かれる事になりました。このような例は研究の上では珍しくありません。科学者の間ではこういう行きがけの駄賃の様にして生まれる発見や発明の事をセレンディプティと呼んでいます。ことに米国では一般的です。

このセレンディプティという言葉の由来が、ちょっと変わっています。18世紀の英国に『セイロンの3皇子』という童話が流布していました。この3皇子はよくモノを無くして探し物をするのですが、探しものは一向に見つからないのに全く予期していないものを見つけ出す名人でした。

この童話を元にして文人で政治家のホレス・ウィルボールと言う人がセレンディプティという新しい言葉を造りました。つまりこれは人造語でした。

セレンディプティ(sorendipity)はセイロン性といったほどの意味ですが、以降、目的としていなかった副次的に得られる研究成果が、広くこの語で呼ばれることになりました。

スリランカとアーユルヴェーダ

社員の人の結婚式にスリランカに行った時、寺院で若返りの為にアーユルヴェーダの治療を受けました。薬草と全身マッサージによる治療でしたが体が軽くなり本当に若返ったような気分になりました。その時に教えられたのですが、『性エネルギーと生命エネルギーは同一』という事です。

ヨーガでは生命エネルギーの事をクンダリーニと呼び、背骨の周りに螺旋状に存在するものです。クンダリーニは増幅器のようなもので、これが強いほどいいと考えられています。一方生命エネルギーの根源はムーラダーラと言い、ここに生命エネルギーが蓄積されていて、それを開いてやると、生命エネルギーが放出されます。

ムーラダーラは漢方でいう会陰です。ヨーガでは、このムーラダーラのエネルギーをクンダリーニ経由で脳に昇華させます。

両親も一緒に行きました

脳には側坐核とVTAというドーパミン経路になっている部分があります。この部分が働く事で、ドーパミンが出ます。これは人間の脳だけの特徴らしいです。この仕組みによってムーラダーラのエネルギーをクンダリーニに昇華するというヨーガが成り立っています。

老化防止

一方で老化は身体からではなく感情から始まると言われています。脳の中で感情を司るのは前頭葉です。その前頭葉を活性させるのに日頃気を付けるべきはアウトプットを増やすという事らしいです。

インドネシア等と同じ、南アジア文化圏です

日記をつける事を習慣にするとこれが実行できます。更にいいのは、その日記を不特定多数の人にも読んでもらえる@notetwitterなどのブログに出稿する事です。それによって出来るだけ多くの人に分かってもらえるように表現を工夫したり、文章の順番を考えたりと、前頭葉の訓練になります。自分の日記を@note出稿する事で、老化防止にも役立つなら一石二鳥です。続けていこうと思います。

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