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行動を変える

説教する事で他人の行動を変えるのはほぼ不可能です。自分の行動を変えるのでさえ口で言うのは簡単ですが、実際には大変な事で多くの場合は苦痛を伴います。しかし変化の大きい今の時代、仕事の仕方を変えていかないと変化に取り残され、その結果もたらされる苦しみは大きなものです。

苦痛が伴っても行動を変えて成果を上げられれば、それが次の行動につながります。成果を上げる事で得られる達成感や充実感はその人にとっては大きなご褒美であり、その喜びを得る為、更に大きなチャレンジに取り組もうという意欲が生れてきます。

だから大変であっても先ずは最初の壁を打ち破る事です。初めの内は上から仕事のテーマを与えられることが多いでしょう。それでも『やらされている』という意識で取り組むのと自分から興味を持って先へ先へと切り開いていくのでは結果がまるで違います。

『やらされている』と思っていると当事者意識が薄れ、過去の延長線上で物事を考えがちです。一方自分から興味を持って取り組めば、新しい可能性がどんどん浮かんできます。それには自分なりの信念を持つ事です。

信念を持って考え、行動に移し、周囲に働きかければ周囲も変わっていきます。信念に従って挑み続ければ必ず皆が力になってくれます。一人の力は小さくても多くの力が集まれば困難を乗り切る力も生まれます。

それが再び自分への刺激になって次の意欲が湧いてきます。最初の壁を破れる人と『やらされている』という気持ちを持つ人の差はここに出てきます。

お金を追うな、仕事を追え

ある経営者が松下幸之助さんに『日本人は熱心に働きすぎます。趣味は仕事です。というような働き方では世界中から批判されるようになる。出来るだけ遊ぶように心がけるべきではないでしょうか』という話をされました。

それに対して幸之助さんは『一理あるな。けど遊ぶことが大事で、働く事は二の次だという事になってしまったら、どんなもんやろうかな。やはり先ず働く事の大切さを考えておかんといかんな。働く事が先でないと、君、遊ぶ事もできんやないか』と言われました。

今の世の中、残念なのは生きがいの中心を仕事以外に置いている事です。そうすると会社はあくまで生活費を稼ぐ場であって、その内会社からいくらお金をもらえるかとばかり考えるようになります。

大切な事は働く事そのものの喜びを感じる事です。仕事で自己実現を目指し、仕事そのものを楽しみ、たくさん稼いで家庭サービスをして、自分も幸せになっていく。そんな働き方は可能です。

本来会社は楽しい場所です。自分の努力で人を喜ばせて、社会貢献できて、仲間もできて、お金も貰えるなんて、こんな楽しい所はないはずです。それをつまらなくしているのは経営者のせいでもあり、働き手の考え方の問題です。

『お金を追うな、仕事を追え』と言いますが、仕事ではなく売上高や利益など『お金』を追いかけると働く人はしんどくなり、お客様からも見放される会社になります。お金はあくまでも、いい仕事をした結果であり、評価なのです。

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