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逆ハン

高校生の頃から、オートバイで野山を駆け巡り逆ハンやジャンプをして楽しんでいました。これらは路面状態が悪い所でオートバイをコントロールするテクニックですが、仕事にも応用できます。

逆ハン

凍っている路面や悪路の曲がり角でオートバイが横滑りした時、逆ハンを切ります。これは物理的には慣性の法則と最大静止摩擦力の活用ですが、横滑りが始まってから車がハンドルに従うようになるまでの瞬間ドライバーは車のコントロールを失ったと感じます。それはまるで永遠に続くような感覚です。レーサーはこれをよく理解しているので、何があろうと行先から目をそらしません。

彼らは信念を持ってさえいればその場をうまく切り抜けられる事を知っています。問題はハンドルの向きとアクセルの調整ですが、もし恐怖心に屈して横滑りする方向を見てしまえば、車は回転してしまい、転倒します。今の私達の仕事の状況はこれによく似ています。

目標を設定し、心の奥底にある願望を明確に見極め、それを日記に書き留めて達成に向けて行動を起こします。しかし、現実と自分のビジョンの間には時間的ズレが生じます。これが不確実性のズレです。

例えば金銭的に成功するという目標の達成に向かって行動しているのですが現実にはまだまだ苦労しているとしましょう。これは自分達が失敗したという意味でしょうか? とんでもありません、心の中のビジョンが現実になるのに掛かる時間とのズレが生じているだけです。

ですから目標に照準を合わせ、それが現実になる事を信じなくてはいけません。自分が思っている事は何事であれ、現実になる。これは普遍的な法則です。聖書には『何を祈るにせよ、それを受け取ったと信じれば、それは与えられる』と書かれています。

キーワードは信じる事です。自分が目標を達成し、望み通りの人生を築き上げる事が出来るという揺るぎない信念は自分の力を活性化して成功を引き寄せます。

最重要目標に照準を合わせましょう。それが実現しつつあることを確信し続けましょう。不確実性のズレが生じている時に、がっかりして自分が失敗したと思ってはいけません。それはプロセスの一つである事をよく認識し、自分の人生が変わりつつある事を信じましょう。

潜在意識で最も重要な地位を占めている事はやがて現実になる事を知っておきましょう。目標が既に達成されているというイメージを持ち続けましょう。自分の目標を声に出して確認しましょう。そして何よりも諦めない事が大切です。

周りの風景

ほとんどの人は日々の雑用に追われるあまり、人生という素晴らしい経験を実感する時間を持っていません。現代人は自分の周りの世界に気付かずに毎日を忙しく送っています。社会がものすごいスピードで目まぐるしく移り変わっているからでしょう。

私達は生まれてきて、いずれ全ての人は死にます。これは避けられない絶対的な真理です。この真実は変える事もコントロールする事もできません。しかし、この世に生まれてから死ぬまでの時間をどう過ごすかはその長さに関係なく、素晴らしいものにすることもできれば、絶望の日々にする事もできます。

自分の周りの世界を楽しむ習慣を身に付けましょう。忙しいスケジュールの中から時間を取って、目の前にあるすばらしいものを見付けましょう。子供たちが遊んでいるところ、鳥が歌っている所、花が咲いている所。そして太陽が海のかなたに沈んでいくところを見付けましょう。

この世界は魔法が溢れています。立ち止まって、それに気付きさえすればいいのです。特別な道具は要りません。神様は毎日、この信じられないようなスペクタクルを私達に与えて下さっています。私達はただその場所に行けばいいのです。

この瞬間、逆ハンを切っている間にも五感で感じられるものに意識を向けましょう。目標を見失わず人生をコントロールしましょう。それにより成長する事は約束されています。

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