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経済学者と経営者の違い

日本のバブル景気が盛んな頃にSONY創業者の盛田昭夫さんと経済学者との『成功の秘訣』についてのパネルデイスカッションがTVで放映されていました。その内容が興味深かったのでだいぶ以前の話ですが一部を紹介します。

経済学者と経営者の違い

『最初に先生方に敬意を表したいと思います。しかし素直に言わせて頂きますと経済学者というのは非常にうらやましいと思うのです。経済学者はいつも分析を過去の事についてなさるのです。で、それを説明なさいます。

しかし私は経営者ですから、どのようにこれからの困難に対処するのかを考える責任があります。何とかして会社を将来成功裏に導いていかなくてはなりません。過去を振り返っている暇はありません。それが私の頭痛の種であり、かつまた私の責任であると感じます。

今日のセミナーのテーマは日本の成功の秘密ですが、過去の秘密を見出そうとするのか、それとも今後、将来の難しい時期に成功する鍵を見つけるようにするのか、どちらなのでしょう。パネリストの一人として私が思うのは、今後成功する為の秘密はどんな組織であってもどんな産業であっても目標をはっきり設定する事です。

すなわち、どのようなゴールを設定するかが鍵だと思います。不確実性の時代であっても我々ははっきりした目標を持つべきだと思います』

トンデモ本

経済学者の説はほとんどが後付けです。今頃になって『バブル経済はどうして崩壊したのか』とか『リーマンショック』とか『空白の20年』についての本が店頭に並べられています。

しかし私達が知りたいのは『この先どうなるか』です。それも50年先や100年先ではなく2年先、3年先の世の変化です。そうなると着実で良心的な専門家には答えようがないのでしょう。現状の分析はできてもそこから一歩先いや半歩先に踏み出す事ができません。

そこでトンデモ本の出番となります。大胆不敵に来年を予想し、確信をもって語る。そういう本はおもしろい。トンデモ本には一面の真理が隠されています。そこが人を引き付けます。

部分的にはデタラメですが、結論は正しい。というのもこの類の本の特徴です。論理はメチャクチャだが筆者の直観が真実に迫ってくる事もあります。

そもそも地動説も発表当時はトンデモ本の類と見なされていたようです。『地球が丸い』等と言う話はとんでもない説だったでしょう。私達が今、常識として受け取っている定説のほとんどは実際には仮説の事が多いようです。

医学の分野などは、その仮説によって成り立っている最大の世界です。『麻酔のメカニズム』や『お酒に酔うメカニズム』等はただの経験則らしいです。健康や養生に関してもトンデモ本は花盛りです。様々な説が横行していて何が何だか分かりません。聞きかじりの健康論を他人に半分強制するような人が居ますが、本当に迷惑な話です。

盛田昭夫さん

イメージ成功法

人間の脳は考えたり想像することをそのままシナプスに配線していくという特徴があります。過去に経験したいい事を繰り返し意識的に回想しているとそのいい経験の映像が脳に配線されていきます。脳に配線されると人間の体はその通りに表現しようとしますから、いい経験がまた味わえるという事になります。これを上手に実行していくのがイメージ成功法です。
 
しかし、いくら想像力がたくましい人でも未来の事を想像するには限界があります。未来の事には現実感がないからです。一方、過去の事は現実にあった事ですから現実感を持って想像できます。
 
ではどのようにイメージ成功法を行うかというと、まず自分の頭の中に小さな部屋を思い浮かべます。その部屋に自分の部屋を空想の中で作り上げていきます。その時実感を持って想像するには部屋に配置する家具や絵をこれまでに実際に見ていなければなりません。
 
日頃から行動して、見て、触れて、自分の好きなものを知っておく必要もあります。そして部屋を自分で動かします。
 
これを繰り返すと確実に脳に配線されていきます。これがイメージ成功法です。そうすると、自分が求めている人とのめぐり逢いや求めているチャンスとの遭遇の可能性が広がります。そして想像の中の可能性が広がれば、現実世界の可能性も広がります。

成功はイメージする事から始まると言っていいでしょう。

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