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制作日記『鳥獣両国編』

2016年11月21日

さて、新しい企画が始まりました。しばらく絵の制作だけの実況になります。焦るつもりはないのですが、これから半年は絵画作品をどれだけ生産できるか、自分との戦いです。

この『鳥獣両国編』は『鳥獣人物戯画蛇目両国国技館編』の略称です。これからシリーズで描きます。
前回の小説を書くにあたり、一つ自分で決めたことがあります。それは作品を自分の好きなもので満たすことです。自分の好きで満たせば、その作品を好きと言ってくれる人の気持ちと、ぶれることがないので、次の作品も好きと思ってもらえるのではないかという仮説に立っています。

具体的にこの作品で言えば、僕は中学生ぐらいから相撲が大好きなのですが、好きなものが出来たら、その歴史を知りたくなる癖がありまして、相撲の歴史の本をその頃随分読みました。そして戦前の力士が大好きになったのですが、それにもまして、旧両国国技館で撮られた取り組みの写真に心を鷲掴みにされました。4本柱があり、昭和6年以前は、土俵は二重で蛇の目状になっていて、壁面の窓から光が入り、観客はぎっしり入ってて、まるで芝居を見ているようです。昭和四年までは勝負審判は土俵の四隅に座っていました。この光景がなぜ好きかを説明はできません。とにかく好きです。
そしてそこに、大好きな鳥獣人物戯画のリアルな絵がくると、もう自分的にはパーフェクトな作品です。
これを、決まり手を変えて12枚描く計画です。ほとんど同じ内容の絵をたくさん描くのは手抜きじゃないかと思われそうですが、いえいえ、この観客席が全面にある絵を12枚描くなんて地獄ですよ。なので気持ちだけはぼちぼち行きます。

ちなみに下の絵は、試しに描いてみて、なかなか行けるなぁと思っていたら、行司を描き忘れたのに気づいたところです。これは描き直します。

アクリル絵具を使うのは初めてですが、乾くのが早くて逆に難しいです。

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