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5月ですね。
5月ですね。4月の制作はF4号が3点でした。4月はグループ展が月末に2つ始まり、なんやかんやで忙しかったです。先月、Facebookに投稿した、ヴェネツィア(16日まで)とソウル(5日まで)がそれです。
思えば8年前、15年ぶりに制作を再開して、初めて展示をしたのは、近所の画材屋さんの壁でした。そこから再始動し、直近のこの一年の展示は、ブリュッセル、大阪、ブリュッセル、バルムシュテット(ドイツ)、ブリュッセル、大阪、大阪、ヴェネツィア、ソウルと続いています。ありがたい限りです。
結果から見たら順調そうに見えますが、制作を再開したのが50歳で、その時、ポートフォリオを抱えて、久々にギャラリーを回った感触から「もう日本で普通にキャリアを積むのは無理だ」と、頭を切り替えました。海外で年齢をどうのこうの言われることはないので、まあ、この道は必然だったのでしょう……。
さて、僕は全ての作品を、制作のプロセスを含めて、インスタグラムで公開しています。なぜそうするかと言うと、僕の考える美術の醍醐味は、時間空間を超えた鑑賞経験の反復性だからです。インスタをチェックしてもらえたら、それが初見です。次に実際の作品を見た時、あっ、これ知ってる!と思ってもらえれば本望です。
そもそもそれって、美術もしくは美術史の醍醐味の一つですよね。美術館に行って、知ってる作品があると、なんとなく世界に小さな肯定感が一つ生まれるんじゃないかと思うんです。それと同じ現象です。この感覚を説明するのは簡単じゃないですが。
#アートの思考過程
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