12月ですね。
12月ですね。11月の制作は、P6号(41×27.3cm)が5点でした。全て、歌麿が全身を描いたものを、トリミングして大首絵として描いています。このサイズは、10点描いたので、次からは、少しサイズを大きくします。
現在、CASで開催中の『gallery Shimbori Collection』、最終日の12月9日(土)16:00から、対談相手として参加します。よろしくお願いします!
さて、今月の日々雑感。
僕は基本的に、インスタグラムを重視して活動しているのですが、EUが域内のターゲティング広告を、全面禁止にしたので、広告利用は終了します。初心に戻って、いいねとコメントを地道に付ける、ドブ板を気長にやります。
さて、僕は自分の制作のコンセプトを、事あるごとに推敲しています。先日、交流会で関西外大の留学生に自己紹介した時は、こんな感じでした。
「私は、世界のグローバル化を、世界の西洋化と捉えています。私たち日本人の生活や価値観は、西洋のスタイルに大きく影響されています。その中でも、現代美術は、そのまま西洋美術と言って良いほど、表現の多様性を失っています。
その前提の上で、私の作品のコンセプトは、非西洋の美的な価値を、西洋に持ち込むことです。それは、世界をより多様なものにするための行為です。
だから、日本の前近代の美術である浮世絵から作り出した美的な価値を、現代美術として発表しています。私は、特に、江戸時代の浮世絵師の、喜多川歌麿の作品を元にして、制作をしています」
特に、美術に関心があるわけではない人に向けたものなので、わかりやすくて、悪くないと思います。
アートレビュー誌のパワー100という、美術界の影響力のある、上位100組のランキングが、今年も発表されましたね。僕がインスタグラムで相互フォローになっているアイザック・ジュリアンさんは、なんと5位でした。
で、思うのですが、彼の作品は映像インスタレーションなので、僕はSNS上で断片しか見たことがありません。そして、実感として、ちょっとよくわからないんですよね。これはたぶん、西洋、あるいはイギリス文化の中で、彼が体現している人種問題とLBGTQを扱っているので、外の世界からは、なかなか理解ができない構造があるのではないかと思います。イギリスではナイトの称号を受けて、テートで大回顧展も行っているのに、日本でほとんど名前を聞かないので、そこに西洋と日本の価値基準のズレみたいなものを感じます。まあ、これも多様な現実の一つでしょうか。
検索すると、Web版美術手帖で、彼のテートの展覧会評があるようですが、課金していないので読めません。これまた、多様な現実の一つでしょう……。
#アートの思考過程