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マルクス・ガブリエル

京都大学で行われたマルクス・ガブリエルの講演に参加しました。いやぁ、思った以上に難しかった。「皆さんご存知の通りヘーゲルは〜、ハイデガーは〜」とか言われても…って感じです。でも大変楽しい時間でした。目の前でマルクス・ガブリエルが授業をしている。これは現実なのか?と目を疑いたくなりました。

そういうわけで内容はともかく、それ以外で気づいた点を思い返すと、印象的だったのはガブリエルが非常にエネルギッシュなことです。この1週間、連日講義をして疲れているはずなのに、2時間ずっとハイテンションでした。あのタフさが世界的に活躍する条件なんでしょうね。

気づいた点の二つ目は、ガブリエルはとてもシンプルな英語を話しているのに、通訳の人が訳すと、とても難解な哲学用語に翻訳されることです。何かのマジックを見ているみたいでした。もしかして、英語の哲学用語って難しくない?

三つ目は、質疑応答が終わって、サイン会と記念撮影会が始まったことです。確かに僕も貴重な体験をしたと思いましたが、これから本格的な哲学研究者を目指す卵の人たちにとって、将来必ず自分を励ます経験になるでしょうね。実は僕もツイッターは相互フォローな訳だし、ちょっと話でもと思ったのですがやめました。過密スケジュールみたいだったので、僕が時間を取るより、哲学研究者の卵が思い出を作る方が、教室内全体を考えれば全体最適化されてますよね、たぶん。

四つ目は、NHKで番組を作るらしく、ずっとドキュメンタリーの撮影が入っていました。BSだと思いますが、少し楽しみ。

五つ目は、質疑応答の質問のレベルが高かった。さすが京大。歴史哲学の質問でフーコーの歴史観を全否定したところが、たぶんいちばん湧いていたかな。

六つ目は、質疑応答以外の講義はドイツ語で行われ、日本語訳のテキストが用意されていたのですが、たぶん英語しかわからない外国人の聴衆がポカンとしていたのが印象的でした。

7つ目は、浅沼先生が実はすごい人だった…(これは僕が無知なだけ)。

さて、この夢のような2時間を体験して、僕もギアを入れ替えて、もっとがんばらなあかんなぁ、と思った次第です。おわり。

写真は盗撮風ですが、講義が終わったところです。ブルーのシャツがガブリエルさん。



#アートの思考過程

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