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9月ですね。

9月ですね。8月は何と0点。しかし、7月に個展のための作品を作り終えたあと、歌麿の代表作の『歌撰恋之部』(全5作)を、改めてしっかり描こうと思い、描き始めたものを1点、今回の個展に出します。途中の方が画面に多様性があります。

さて、突然ですが、、Who(誰が)When(いつ)Where(どこで)What(何を)Why(何故)How(どのように)ってありますよね。おなじみの5W1Hです。文章を書く時に、これを押さえていれば、情報が伝わりやすいと言われます。

でも、これは美術作品を作る時も、大変重要だと思います。例えば、Who(誰が)は、もちろん、自分です。ところが、自分とは何かを、突き詰めようとすれば、大変な深みにハマります。自分のことがわかるって、やっぱり若い時には難しい気がします。「わかったつもり」っていうのが、あるあるです。When(いつ)は、今です。でも、今がどういう時代か、これは歴史をどう見るかに関わります。歴史観が問われます。Where(どこで)は、厄介です。ニューヨークで生まれるのか、テヘランで育つのか、台北で生活するのか。それぞれの文化の文脈の中にいて、その影響をどう自分と現代美術との間で、折り合いを付けるのか。それは、東京で生活するのも同じで、ニュートラルって、基本はないですよね。

美術教育で扱われるのは、圧倒的にHowです。それは当たり前で、他は教えようがないですから。だから、学生の作品は基本的にHowが突出しているのですが、それを評価する風潮は、評価する方もHowが好きとしか言いようがないです。WhatとWhyはHowより重要だと思います。ビジネス風に言えば、戦略と戦術の関係に近いのでしょうか。

なぜ、いまこれを書いたのか?単に思いついたからです。でも、そこそこ納得いきますよね。そうでもないですか?

さて、いよいよ個展が始まります。
よろしくお願いします!

竹本博文個展『September Steps』
Contemporary Art and Spirits(CAS)
9月5日(土)〜19日(土)会期中無休
時間は午後2時〜7時
最終日のトークのお相手は、谷口雅美さん(作家/シナリオライター)です。

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