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6月ですね。

6月ですね。5月の制作はF4号が3点でした。サイズが小さくなりました。これは個展を想定すると、このサイズの作品も必要という判断からです。しかし、グループ展との兼ね合いもあり、まだ次回の個展の日程は決まっておりません。

さて、5月はコロナの影響で、否応なしに美術界が、オンラインへ移動しましたね。しかし、そもそも僕は、中年から美術活動を再開したので、リアルな日本のアートシーンに、参入する場所はありませんでした。という訳で、CASでの個展以外の活動は基本的にオンラインです。オンラインに国境はないので、Facebookの投稿以外は英語で発信するようにしています。すると、オンライン上でも、日本のアートシーンの中で、可視化されない状況になりました。つまり、海外の美術関係者から反応はあれど、日本の美術関係者からは、まったく反応がありません。まあ、日本と世界の二兎は追えません。これは美術界の構造上、仕方がありませんよね。

では、そのオンラインで何をやっているのかと言うと、3年ほど前から、インスタグラム に制作のプロセスを、週に2回のペースでアップしています。僕は一度、美術界から離れたので、美術家としての信用がゼロになりました。その信用を取り戻すには、絵を描き続ける人ということを証明しなければなりません。つまり、投稿を続けることで、新たな信用を貯めているわけです。

インスタグラムに投稿を続けていると、世界中からいいねが来ます。今はそうやって、認知を広めている途中です。でももし、誰かが僕の作品を気に入って、コレクションしたいと思ったらどうする?これは難問だなぁ……と思っていると、運良くインスタグラムでDuetto artsと出会いました。彼らは主にラテンアメリカのアーティストをサポートするNYの会社で、オンラインでも作品を扱っています。これで一応、世界中どこからでも、彼らを通して作品を販売できる環境になりました。

彼らと仕事を始めたのは、ちょうど1年前の6月です。同時に、artsyに作品を登録してもらいました。でも、さすがに全てがオンライン上のことなので、簡単に売れるわけはないよなぁ……と思っていると、この5月に1点、P40号の作品にオファーがありました。シカゴのコレクターです。有難い限りです。

その作品は、artsyの「Spotlight on New York Galleries」のページに掲載されたものです。つまり、僕の作品史上、最もアートワールド内で可視化された作品です。あのレベルで作品が露出する機会は滅多にありません。でもまあ、ようやく必要最低限の信用が貯まったということでしょうか。しかし、まだ登山口にたどり着いただけで、山に登り始めてさえいません。目指す頂きは、肉眼では見えない遥か先です。まあ、正直に言って、この困難さにしびれるのですが……。


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