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PLANETS vol.10刊行記念 宇野常寛×鈴木謙介 <ビジネス>と<サブカル>の現在

梅田蔦屋書店で行われた対談イベント、『PLANETS vol.10刊行記念 宇野常寛×鈴木謙介〈ビジネス〉と〈サブカル〉の現在』に参加しました。鈴木謙介さんは、不勉強なことに、存在を知ったのが今回が初めてだったのですが(マジです)、話しの要約力と仕切りの上手さに感銘を受けました。

宇野常寛さんは、ニコ生のPLANETSを、制作のBGM代わりに観ているので、「大阪でイベントなんて珍しいなぁ」と思って、イベント情報がリリースされると即予約を入れた感じです。

まず、素直に驚いたのは、観客の年齢層です。定員は80名でしたが、僕ともう一人ぐらいを除いて、ほぼ大学生に見えました。お二人とも大学で講義をされているので慣れているのでしょうが、話す方も年齢的に理解できる内容を選ばなければならないので大変だなぁと思いました。鈴木さんは「理解できる話しばかり聞いているのは良くない」的なことを最後に話されていましたが。。サイン会の時に聞いたら、東京の観客はアラサーが多いと言っていました。

対談の内容は、全体の構成がPLANETS本誌に沿って進められたらしいのですが、トピックは多岐にわたっていたので、とても要約はできません。その中でも僕が興味深かったのは、批評が語る言葉を持たない分野は正しく受容されないという問題です。その流れで自己啓発が語られました。そして宇野さんなので、チームラボの話も出たのですが、これは典型的ですよね。日本ではチームラボをまともに語る美術の言論は存在しませんが、チームラボがペースギャラリーというメガギャラリーと組んでいる事実は、本来は無視できる話ではないですよね。好き嫌いとは別の話として。

あとは、オタクが自己の外にある物に価値を置いていたが、物の力が低下すると◯◯◯◯化した、などの話が印象的でした。美術作品も歴史を通じて、美術オタクによって価値付けされる物なので、サブカルとの、その違いは何なのだろう、と考えたりしました。仮に定義するなら、完全に複製ではなく、かつ、ググッても価値が減らない(単純な情報ではない)もの、でしょうか。

#アートの思考過程

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