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3月ですね。

3月ですね。2月の制作はP20号が2点でした。1日の制作時間が長くないというのもありますが、以前より少し時間をかけて描いています。描き込むことが必ずしも良いわけではないのですが、今はこのスタイルです。良し悪しは100年後の人が決めてください。

さて、最近うっかり、ライオン対バッファローの対決動画を見てしまって、Facebookのレコメンドに動物対決動画が溢れています。まあ、嫌いじゃないので、つい観てしまいますが。子供の頃のお気に入りのテレビ番組は『野生の王国』と『驚異の世界』でした。番組に登場したカマユラ族の生活習慣の知識などは、自分の中で常識でしたね、あの頃は。

動物対決動画を観て気づくのは、草食獣は肉食獣に狙われたら、その時点で終わりという、当たり前の現実です。襲うのがライオンだったら最悪ですが、リカオンの群れなども、ほぼ悪魔です。ワニなどは状況次第で可愛く見えます。バッファローは強力な角でライオンに反撃しますが、身軽でパワーのあるライオンには、結局勝てません。負ければ即食べられてしまうので、まさに弱肉強食です。弱者=肉って、生物界は厳しいなぁ……。ただし、長編のドキュメンタリーでは、狩りに失敗して何日も飢に苦しむライオンの群れなどは普通です。再生回数稼ぎの動画は、クライマックスを切り取ったものがほとんどなので、どのライオンも狩の名人です。……私たちはいろんな現実に接してますね。

そんなライオンもゾウが現れた時だけは、尻尾を巻いて逃げ出します。つまり、生き延びようと思えば、違うルールで生存の確率を上げなければなりません。ゾウのように、力に対して大きさとか。あるいは速さ、夜に活動する、群れで対抗するだとか……。その中でも、一番現実的なのは群れることなのでしょうか。間違っても、相手に合わせて戦ってはいけませんよね。

もちろん、その弱肉強食の世界を、サバンナの観光ツアーで、デジカメやスマホで、安全な車の中から撮影している人間は、生物界最強です(ウィルスという天敵がいますが)。

それと、こういう動画も文脈が大切ですよね。バッファロー視点で見るか、ライオン視点で見るかで、動画の捉え方が変わります。何の説明もなければ、バッファローがんばれ!となります。群からはぐれた若い雄ライオンの成長がテーマなら、相手は単なる獲物です。

そして、動画の質で言えば、プロが編集した物語性のあるものや、説明的な編集をされたモノは、今見たら面白さが半減します。YouTube動画に慣れすぎたせいですか。

……あれ、サバンナの生態系を美術界に例えようと思ってたなのに、動物の話で終わっちゃった。まあつまり、生き物界は弱肉強食である。人間は生き物である。よって人間界も美術界も弱肉強食である、という結論で……。

#アートの思考過程


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