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読書『社会を知るためには』

筒井淳也著『社会を知るためには』(ちくまプリマー新書/2020)を読みました。社会学の考え方が、大変やさしく書かれています。ただし、内容は「社会を理解するのは何故難しいのか」です。僕自身は、ほとんど意識していないポイントだったので、大変感銘を受けました。

社会を構成している様々な要素は、きちんとした形でつながっているわけではなく、緩いつながりでしかない。それ故に大変複雑化していて、意図しない結果がたくさん生まれている。逆に原因と結果の因果関係がすっきり説明されているものは、実は怪しい。社会のほとんどは、緩くできているから。

現代は、近代の合理的な思想が生んだ、様々な副作用に直面していますよね。グローバルな世界が実はウイルスに脆弱だったり、石油の活用で便利な世の中になったと思ったら、今日も最高気温40度、の世界になったり。

まあ、考えてみれば、周りを見渡しても、完璧な人間など1人もいないのに、その人間が集まった社会が、完璧なはずはないですよね。

#アートの思考過程

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