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7月ですね。

7月ですね。6月の制作は、P50号が1点、P40号が1点(当時三美人)、F4号が1点でした。F4号の作品は、いつもと逆の光源で描きました。三美人の一人が逆光だったのですが、なかなか上手く描けなかったので、練習も兼ねています。

さて、数日前、個人的に重要な発見をしました。僕は制作の時に、バッハをよく聴いています。バッハと言えば、対位法ですが、その対位法をwikiで調べると、こう記しています。

「対位法(英:counterpoint, 独:kontrapunkt)とは、音楽理論のひとつであり、複数の旋律を、それぞれ独立性を保ちちつつ、互いによく調和して重ね合わせる技法である。」

僕は音楽理論の素人なので、専門の人が見たら噴飯ものでしょうが、そのレベルの理解で説明しますと、要は主な旋律を伴奏などで補強したり盛り立てる?のが、対位法の次の時代から今日に続く和声法です。それに比べて対位法は、独立した旋律を同時に組み合わせて美しい曲を作る技法です。

で、その何が発見かと言うと、美術の歴史を五線譜に見立てると、200年前に歌麿は、美術史の五線譜上に沢山の美人画という音符を表現しました。そして200年後、僕が時空を超えて、その楽譜に対位法の対旋律を付けて、歌麿を2声対位法にするということです。歌麿的には迷惑な話しですが。

ただ、音楽に詳しい方には常識ですが、対位法には超絶に厳格な規則があって、とても素人が理解できるものではありません。しかし、ここが僕の発見の肝なのですが、僕は歌麿を自分なりに再現する時に、自分の中でルールを決めて、それに沿って表現しています。それが対位法の基本の「反行」「平行」「斜行」に重なることに気づいたのです。

気づいちゃたら、やるしかない。ということで、もっと対位法を勉強して、自分の作品世界を深めたいと思います。問題はこれを西洋の人に正しく理解してもらえるのかと言うことです。でもまあ、西洋音楽の話しですから、何とかなるのではないかと思います。相手にされなかったら、それまでですが。

インスタグラムでは、すでに「今後はArt counterpointismですから」と書き込みました。これが、一般化したら、美術に新しいジャンルが生まれるんじゃないかと思うのですが、そのためには、西洋の人に僕より上手くマネしてもらう必要がありますよね。極東の無名のアーティストには、なんの影響力もありませんですから。

さらに、いま気づいたのですが、最近「前衛美術と古典」という本を読んで、古典は普遍的な人類共通の財産だなぁと思ったので、それもこの発見のきっかけの一つになりました。まあ……普通に、ピンと来ない話だと思いますが……。

#アートの思考過程

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