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読書に関するひとりごと

すっかり読書難民になりました。今、自分に必要な読書がわからなくなって迷子に。今日は書店をはしごしながらゆっくり考えようと思いました。

そもそも、昨年から哲学が重要だなぁと思い始めて、でも何から読めば良いのかわからない。特に頭が良いわけでもないので(むしろ学力は低い!)、とにかく一番簡単な入門書から始めて、入門書のレベルを上げていこうと思いました。そして分析哲学入門にたどり着いたのですが、これが難しい。どうやらヴィトゲンシュタインが最重要人物であるらしいとわかって、一番簡単そうな彼の入門書を読みました。その時、突然マルクス・ガブリエルブームがやって来て、続いて個人的『批評について』騒動(美読会→artair)が起こって、完全に読書のリズムが狂ってしまいました。

現段階では運命を感じる哲学との出会いはありません。活動休止前の10年間は山口昌男がとにかく面白くて、貪るように読んでいました。今でも考え方のベースです。もっとも、哲学ではなく文化人類学ですが。

そして、書店を回りながら考えたのは、何だかんだ言っても、ソクラテス、プラトン、アリストテレスを知りませんでは済まないということです。かと言って、いきなり国家とか形而上学とか言われてもなぁ…。というわけで、今までは哲学全体の入門書を読んでいたので、これからは個別の哲学者の入門書を、基本古い方から読もう、それしかない、というのが今日の結論です。そのうち、ジャストフィットする哲学に出会うかもしれない。

哲学者を知ることと哲学をすることは違うぞ。とダメ出しされそうですが、現代美術家として生きることは、哲学をすることに近いんじゃないかと思うんですよね。現代美術をすることは、基本的に「現代が抱えた問題に作品を通して答えると共に、新たな問いを生み出す行為」と定義付けることができますから。哲学を学ぶのはそこに背骨を通すようなものでしょうか。

#アートの思考過程

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