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アリストテレス

山口義久著『アリストテレス入門』(ちくま新書2001)を読みました。アリストテレスは扱った分野が幅広い。この人がいなかったら、世界の形がずいぶん違っていましたよね、というレベルです。全ての学問は哲学から始まったとか、よく聞きますが、つまりそれは哲学者アリストテレスが研究しちゃったからでしょうか。とにかく人類史上のすごい人で打線を組んだら、間違いなくクリンナップを打ってます。

それでも、今の哲学からみたら、アリストテレスなんてシンプルなのでしょうか。僕には致命的なほど、論理的な思考能力が備わっていないので、十分ややこしいです。アリストテレスの論理学が「あれ、それって論理学の一部分じゃねぇ?」って気づかれたのは、20世紀になってかららしいです。どこまで優秀なんですか!

アリストテレスを今から読む必要性が自分にあるかは不明ですが、この知の探求は常に見習わなければと思います。一つ印象的なところを記すとするならば、可能と現実の対概念のところですが、それを間違いなく正確に書く自信がありません。まあ、大切なのは「動」と「活動」と言うことで。

さて、ここまで読んだソクラテス、プラトン、アリストテレス入門は選択の余地がなかったのですが、次は何を読むか…。一応、専門書は避けるという意味で、新書になっているものから選ぶという縛りを設けています。次は、一気にデカルトに飛んでも良いのですが、全く未知のものという意味で、アウグスティヌスにします。

この読書の意味について改めて言葉にしてみると、僕は現代美術の作家活動の、究極の目標は西洋美術史に名前を刻むことだと考えています。それはどういうことかと考えてみると、西洋美術の文脈を「自分ごと」として生きることではないかと思います。そうなるとアウグスティヌスを知らないのはどうなのか?西欧の父と呼ばれているらしいので。まあ、読んで「で?」となるかもわかりませんが…。

#アートの思考過程

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