挿絵メイキング53

2016年10月24日

挿絵小説『ラッキーボーイ』のメイキング実況。第10話の2枚目。
今回は老夫婦が喫茶店でパフェについて話している場面。話しているだけなのに目の前に現れてます。
思えば今回の挿絵はギュスターヴ・ドレ風に描こうと心に誓って描き始めたのですが、幾度も作風への興味が変遷して、今はルネサンス絵画のマイブームに飲み込まれています。一番のお気に入りが北方ルネサンスの画家ファン・エイクなので、モロにその影響を受けています。まあ、これは仕方がないです。自分の作品を自分の好きで満たすのが大方針ですから。その変化を楽しんでもらうしかないです。その見え方をコントロールできればプロですが、なかなかそこまで計算できません、今は。

わざと人物のバランスを変えて手を小さく描いて、パフェに目のないお茶目感を出したのですが、そんなのもありですかね。このパフェは自分的にはまずまず描けてる方です、たぶん。ファン・エイクは細部の描写力が凄まじいので、こんなもので満足してはダメですが、これ以上行くには絵具を使うしかない。