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個展とインスタグラム

改めまして、個展『September Steps』に足を運んでいただいた方々、開催に協力していただいた方々、遠くから見守っていただいた方々、ありがとうございました。自分なりに、考えたことなどを、少し書いてみます。

僕は事実上、インスタグラムを通じて、この展覧会を海外に伝えることに注力していました。でも、ネットで伝えるのならば、リアルな展覧会をする必要はないのではないか、と思われるかもわかりません。しかし、伝えるべき展覧会を、しっかりと作り上げなければ、伝える意味はないと思います。

では、その海外とは何を指すのでしょう。それを言葉にすれば、アートワールドと言わざるを得ません。ちなみに、アートワールドとは、我らがartscapeによると「芸術界、あるいは美術業界。広義には芸術に関わるあらゆる領域を指し示す言葉だが、狭義にはそのなかでも一定の権威を有する社会集団を名指すために用いられる。……」とあります。僕はこれをコミュニティと思っています。

それは、僕のような、ローカルな美術界でも存在感がないアーティストにとって、雲の上の神々の営みです(神に例えるのはどうかと思いますが)。しかし、ネットの中はフラットです。そこには現実世界のような高低差はありません。つまり、インスタグラムの中には、アートワールドの神々が僕らと同じ地面にいます。それはアートワールドの出島のような状態です。もちろん、100人にアプローチしても、振り向いてもらえるのは1人か2人です。でもいいんです。数は少ないとはいえ、その神々と、DMでやりとりする時代に生まれ合わせたのですから。大変なラッキーです。

#アートの思考過程

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