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Duetto Arts New York

進めていた企画が、静かに始まりました。ニューヨークのDuetto artsという、アーティストをサポートする会社と一緒に仕事をします。内容はネットを通したPRとオンラインギャラリーがメインです。さすがにネットのみで、じゃんじゃん作品が売れることはないでしょうが、今は認知度を上げることが優先です(知らないものを好きになることは、絶対に不可能ですから)。

その作業の過程で、いくつか感動したことがありました。一つは自己紹介のテキストを英訳して送ったのですが、彼らがそれをサイトに合うように、リライトしてくれたことです。具体的には、さらっと触れていた歌麿の説明が、詳しいものに書き直されていました。つまり、現代美術の本場の人たちには、こう書かないと伝わらないよ、ということを教わったということです。これは「あなたの場合はこうですよ」という意味で、一般論ではないので非常にありがたい。

Duetto arts とは、インスタグラムのやり取りで、一緒にやることが決まったのですが、やると決めた段階で、彼らはまだ僕のインスタの作品画像しか見ていなかったはずで、年齢、性別、出身校、キャリアなどは未見でした。つまり作品を気に入れば、出自は関係ないということです。

ただし、あとでサイトを詳しく見てみたら、彼らが扱っているのは、主にラテンアメリカのアーティストでした。そこを確認しないでコンタクトを取ったのに、ちゃんと受け入れてくれたことにも感謝します。逆に、確認していたらアプローチを躊躇したでしょう。それにしても、彼らの対応はいちいち誠実です。

ところで、彼らのような業態はなんと定義されるのか。僕は最初、率直にエージェントと思ったのですが、そもそもエージェント業務はギャラリーの仕事です。では、スペースを持たないギャラリー?(いろんなところで展示はしているようですが)。まあ、いろいろなものがネットに溶けてゆく時代ということですよね。

#アートの思考過程

https://duettoarts.com/pages/hirofumi-takemoto

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