家事の役割分担の問題は、人類が1万年かけても未だに解決できていない問いである。

昨夜、Wasei Salonの中で自炊料理家・山口ゆかさんの新刊『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話』読書会が開催されました。

今日はこの読書会を通して、改めて僕が考えたことについて、このブログの中にも書き残しておきたいなあと思います。

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この点、この本の内容や昨日の読書会の中で語られていたみなさんの悩みごとに限らず、「料理をつくるということ」に対して本当に多くのひとたちがいま悩んでいるんだなあと。

そして僕が客観的に、彼らの悩みを見ていて思うのは技能やスキル面の問題だけではないということです。

もっともっと「実存的な問い」でみなさん悩んでいらっしゃる。

具体的には、自己実現、自己肯定感、承認欲求などなど、ものすごく自らの深いところにある「影」につながっているんだろうなあと。

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