『おはなしの知恵』から学ぶ、真の多様性、その正体とは?

最近、河合隼雄さんの『おはなしの知恵』という本を読み始めました。

この本、冒頭からすごくおもしろい。

ここで取り上げられている「おはなし」とはいわゆる「寓話」の類いで、僕自身なぜか寓話が好きでして、このブログの中でも喩え話として頻繁に用いています。

たとえば、「北風と太陽」や「金の斧、銀の斧」、昨日もご紹介した禅の公案なんかもそのひとつかもしれません。

もちろん、仏教やキリスト教の経典の中に含まれている物語も、ひろく「おはなし」に含まれてくるかと思います。(善きサマリア人のたとえ、とか)

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で、この本読みながら早速膝を打つような表現が語られていたので、今日は本書を読み終えるまえから、その部分を少しだけご紹介してみたいと思います。

それがどんなお内容かと言えば、「おはなし」に正誤はなく、どれが好きかの問題であるという内容です。

以下でさっそく本書から少し引用してみたいと思います。

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