少子化の本質①

日本を含む、先進国の中で問題となっているのが「少子化」である。日本の場合においては「少子高齢化」という名で人口ピラミッドの世代間の人口差が問題として挙げられているが、「少子化」と「高齢化」は全くの別問題であることを認識して欲しい。「少子化」とは出生数が減少すること、出生率の水準が特に人口置換水準以下にまで低下すること、(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E5%AD%90%E5%8C%96 参照)とされている。人間の人口維持に必要な女性の平均出生率は日本では2.07(人)とされている。何故かというと人口の男女比が1対1と仮定し、すべての女性が出産可能年齢範囲の上限である49歳を超えるまで生きるとすると、合計特殊出生率が2であれば人口は横ばいを示し、これを上回れば自然増、下回れば自然減となるはずである。 しかし、実際には人口、および生まれてくる子供の男女比は男性が若干高いこと、また出産可能年齢範囲の下限である15歳以下で死亡する女性がいることなどから、医療技術や栄養状態が相対的に良好な現代先進国においても自然増と自然減との境目は2のぴったりではなくて、2を上回る計算になる。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E8%A8%88%E7%89%B9%E6%AE%8A%E5%87%BA%E7%94%9F%E7%8E%87 参照)

そして残念なことに日本の出生率は1.4程度を前後している。対して「高齢化」とは総人口に対して65歳以上の高齢者人口占める割合によって以下の名称で呼ばれる

高齢化社会 高齢化率7 - 14%
高齢社会 同14 - 21%
超高齢社会 同21% -

既に日本は2007年の時点で超高齢社会になっている、そして2018年において日本は平均年齢が46.5歳で世界1位となっている。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E5%8C%96%E7%A4%BE%E4%BC%9A 参照)

簡単に言うと少子化においては出生率が減少することを指すが、高齢化に至っては元々いた人が歳を取るので高度な医療や介護制度がある限り、そう簡単には解消できない問題である。物騒な話ではあるが一定の年齢になれば「間引き」する様な恐ろしいことにならない限り今後も続くであろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?