はじめてのその瞬間に

初めて立てたその瞬間、
きみは
こちらを向いて
ほらほら、わたし、たてるよ!
と顔中の笑顔で教えてくれた。
なんども、なんども、立ち上がって見せてくれた
キラキラの笑顔。

初めて歩けたその瞬間、
わたしに倒れこむように歩みを進めて
ほら、歩けたでしょ! と見上げる笑顔。
歩けることが楽しくて、
できるよ。みてみて。
と、なんども歩いてみせてくれたね。


初めてのその瞬間
きみの目の前には、
きみより もっともっともっと
輝く笑顔で
きみの喜びを受け止めてくれていた 大人がいたこと。

立てることや 歩けることが
当たり前になっても、
忘れないでいてほしいな。

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