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2017年ー2019年の事業投資(ファンド)型クラウドファンディング市場規模の推移

この統計では投資型クラウドファンディングの中でも、事業投資型クラウドファンディングだけの統計を扱っています。全て第二種金融商品取引業協会のデータからです。グラフはロケットメイカーズで加工しています。

統計データ自体は昔から二種業協会が発表していますが、私自身でもう一度しっかりと振り返ろうと思い、遡って集計しました。

投資型クラウドファンディングの分類

以下の通りです。

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大きく分けて投資型には4種類あります。中でも、二種業では貸付型(ソーシャルレンディング)と事業投資型を総称して「事業型ファンド」と定義していますが、今回の統計は貸付型を除く事業投資型に絞っています。

調達総額と調達単価

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まずは年別の調達金額と単価の推移から。(単位:千円)

調達総額は5.7億→12億→23.5億と倍々に増加しています。調達総額をプロジェクト総数で割ったプロジェクト平均単価も426万円→1,139万円→3,314万円とこちらも3倍近いペースで増えています。

当たり前と言えば当たり前ですが、プロジェクトあたりの平均単価が増えると言うことは投資対象が大きくなっていることを示しています。事業型ファンドの特徴は事業の売上が投資家への分配原資です。大きな投資を呼び込めることで分配額(期待利回り)も大きくなっていると言うことでしょう。

運用中残高

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こちらも調達額が増えていますので、順調に運用残高が増えていっています。

ファンドの組成には審査コストがかかりますので、ファンドが大型化することはプラットフォーマーの収益改善に繋がり、より良質なファンドが投資家に届けられることになるでしょう。

28.4億→38.8億(前年比136%)→46.3億(前年比119%)

伸び率が少し鈍化していますが、2019年に償還を迎えたファンドが多かったためです。調達額が増えてプロジェクト単価も大型化する傾向にありますので、あとはファンドの年限がもう少し伸びれば、残高も増えると言うところでしょうか。

ただ、満期まで長いと投資家から敬遠される傾向にありますので、バランスがとても難しい。

プロジェクト成立率

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毎年95%以上でとても安定しています。

購入型や寄付型のクラウドファンディングでは「プロジェクト成立まであと少しなので応援してください!」という活動がとても多いと思いますが、ここが決定的に違うポイントかもしれません。

年間を通して未成立案件は3年間合計しても13件ですから未成立というケースはかなり少なくなっています。

購入型、寄付型と違って審査が厳しいため、資金が集まりそうにないプロジェクト(ファンド)は世に出ない、ということでしょう。

免許取得の過程で金融庁からファンド組成の審査ルールなどを厳しく問われますので、当然と言えば当然かもしれません。

まとめ

調達総額は5.7億→12億→23.5億と倍々に増加

プロジェクト平均単価も426万円→1,139万円→3,314万円で3倍近いペースで増加中

運用残高は28.4億→38.8億(前年比136%)→46.3億(前年比119%)と少し鈍化

プロジェクト成立率は95.7%→95.5%→97.3%と安定し、3年間合計未成立は13件

ファクトを並べてみると市場のことがよくわかってきますね。3ヶ月に一回アップデートされていますので、定期的にまとめていきたいと思います。

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1977年生まれ ロケットメイカーズ社長ローカル・ニッチ・中小企業の新規事業立ち上げをマーケティング×資金調達でお手伝いします。GOLF Net TV←スキルアップ・ビデオテクノロジーズ←オプト←東海東京証券←明治大学
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