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メンタルトレーニングでビジネス戦闘力をアップする!

スポーツの世界ではメンタルトレーニングに力を入れる選手やチームも多く、学生スポーツでも浸透している。

また、日々のトレーニングや体調管理にも注意し、最高のパフォーマンスを発揮するため努力している。

一方、ビジネスの世界では、メンタルトレーニングや体調管理はやや疎かになってはいないか。企業においては、メンタル不調者を出さないケアや不調者をフォローすること(=メンタルヘルス)には力を入れているが、メンタルを鍛えるという取り組みまでは、あまりできていないような気がする(あくまで私の経験や見えてる世界の中かもしれないが)。

また、体調管理についても、今でこそ働き方改革という言葉が浸透しつつあるものの、「24時間働けますか」のリゲイン時代からの流れで、まだ長時間残業や休日出勤なども多いのではないか。そして、仕事の後、飲みに行っては翌日、二日酔で仕事するなど、体調管理も不十分なこともあるのではないか(自戒を込めて)。

ビジネスの世界においても、本来、スポーツと同様、精神的な負担やプレッシャーは非常に大きく、体調管理も極めて重要。管理職試験などにおいては、ストレス耐性、胆力なども重視される。しかし、そのストレス耐性や胆力は、トレーニングではなく、あくまで実践で経験を重ねることでしか、鍛えられていないのではないか。体系的にトレーニングをしたり、メンタルトレーナーが指導することは少ないのではないか。

これまで私の周りにもメンタル不調の方が何人かおられた。復調されたる方も、不調が長期化される方も見てきた。チームメンバーのケースでは、その方々と向き合い、調子が戻るよう一緒にプランを考えたり、業務の見直しなどにも取り組んだ。

また、ビジネスの世界では、メンタル不調の要因は大半が人間関係、上司との人間関係や同僚との人間関係と言われている。そのような場合は、要因は何なのか、関係する方の話を双方からしっかり聞いて、原因(ストレッサー)が明確な場合は、ストレッサーを取り除くよう対処する。

しかしながら、これらの対処はあくまで対処療法だと思う。その後、経過観察をしたとしても、トレーニングに取り組むわけではない。

対処療法で一時的な体調改善にはつながると思うが、本質的な改善、強化には至っていない。やはり、しっかりトレーニングして、再発しないように、あるいはストレスにもしっかり向き合えるようトレーニングをする必要があるのではないか。スポーツ同様、対処だけでなく、トレーニングをすることで、不調の発生を抑えたり、みんなが最高のパフォーマンスを発揮できるようなサポートしたほうが、企業としてのメリットが大きいのではないか。

そこで、まずは自分でメンタルトレーニングを改めて勉強することで、自分自身を強化するとともに、メンバーに対して働きかけを行い、チームビルディングやリーダーシップに役立てていきたい。

その思いから、以前、沖縄で講演を聴かせていただきう機会があった、スポーツDr.の辻秀一先生のTwitterや書籍を振り返る。

なぜアスリートはメンタルトレーニングをするのか

メンタルトレーニングというのは、単なるテクニックではなく「自分に目を向ける習慣」の事です。スポーツでは一流の選手になればなるほど、心の状態も含め、自分の状態に意識を向けることが上手です。彼らは、最高のパフォーマンスを発揮するために、自分で自分の状態をいつもコントロールしています。

「自分を見る」という事は「自分の結果に自分で責任を取る」という事。「自分を見る」事が地に足のついた強さをもたらします。スポーツ選手は何かうまくいかなかった時、自己責任を痛切に理解している為「もっと練習します」と必ず言います。

けれどビジネスマンはどうでしょうか。仕事が上手く行かないとき、「原因を追究します」「過去の成功事例を見直します」「新しい戦略を考えます」等ですよね。結果を出さなければいけないのは、ビジネスマンもスポーツ選手も一緒のはずなのに「もっと自分を磨きます」と言う人はとても少ないようです。

スポーツの世界と違っているのは、自分状態、特に心の状態が結果に直結するという事が分かりにくいという事。幸か不幸か、私達は内側を無視しても「なんとなく」乗り切れてしまう。自分がダメでもとても優秀な仲間がいれば仕事が進む。自分の心が整っていなくても当日にクビにされる事はありません。

しかしビジネスの世界でも、本気で成功したいと考えている人や自分の力で人生を切り開こうとしている人は、スポーツ選手と同じように、自分の状態や自分のあり方が大事である事に気づき始めています。だから「自分を磨くスキル」を身に着けているのです。

引用:スポーツDr.辻秀一 さんのTwitterより

サラリーマンも「自分に目を向ける習慣」を身に着け、「自分を磨くスキル」を身に着けたい。日々、最高のパフォーマンスを発揮するために、自分で自分の状態をいつもコントロールする必要がある。

ポジティブ思考の限界

”揺らがず””とらわれず”で「ごきげんな状態」をつくっていこうと考えると、ポジティブ思考だけでは限界があります。なぜなら、ポジティブ思考は、外界の出来事に無理やりプラスの意味づけを起こすことだからです。

意味にとらわれているときは、結局は外界に自分の心が影響を受けています。

常に心をフラットにして、あるがままに保ち、するべきことをするといったあり方です。まさに、宮本武蔵が目指した思考、そして生き方です。それは仏教をもとにした、「禅的な思考」にもぐながります。
外界のものに対処したり頼るような思考ではなく、「今ここにある心のための思考」です。

自分の心は自分で決める。

実際に力を発揮している人たちの多くが、”揺るがず””とらわれず”の心の状態を導くために、ポジティブ思考だけではなく、禅的な思考をしています。

引用:「禅脳思考」(著者:スポーツDr.辻秀一)[フォレスト出版]

年齢とともにスーパーポジティブに考えるられるようになり、マイナスな状況でもポジティブにとらえてチャレンジしてきた私にとっては、改めて読み直すと、ポジティブ思考を否定されたようにも思えたが、筆者はそうではなく、ポジティブ思考だけでなく、禅的な思考も大切ということを説明されている。

私自身、ポジティブ思考のメリットは大きいと考えているが、それだけでは解決できないこともあることを正しく理解したい。そして、ポジティブ思考+禅的な思考で、さらにパフォーマンスを上げれるようチャレンジしていきたい。

禅脳思考

・自分の感情に気づく。
・意味の付いてない外界に自分で意味づけをしているということに気づく。
・不快対策思考をしている自分に気づく。
・知識への裏切りに気づく。
・自分の心は自分で決めると考える。
・自分の機嫌は自分でとると考える。
・フロー状況の価値を考える。
・好きなことを考える。
・一生懸命を楽しむと考える。
・言葉を選択すると考える。
・表情を選択すると考える。
・態度を選択すると考える。
・今に生きると考える。
・与えると考える。
・ありがたいと考える。
・頑張れと考える。
・思いやると考える。
・ありたいあり方を考える。
・〇〇してあげると考える。
引用:「禅脳思考」(著者:スポーツDr.辻秀一)[フォレスト出版]

引用させていただいた、「禅的思考」は、自分自身、「一生懸命を楽しむと考える」は、講演を聴かせていただいたときから取り入れており、感謝や思いやりも人生のテーマとしている。よって、これらの項目をさらに意識して、磨きをかけることと、自分自身の心をいつでもどこでも切り替えられるようなトレーニングを重ね、最高のパフォーマンスを常に出せるよう本気でめざしたい。

メンタルトレーニングで戦闘力を高めたい

メンタルトレーニングについては、学生スポーツで取り組んだこともあるし、書籍やセミナーに参加したこともあったが、改めて、チームビルディングやリーダーシップについて、日々考えていると、ビジネスの世界でも必須のスキルだと考えている。
また、しっかり身に着けることで、自分自身の強みにもなるので、「禅脳思考」もさらに読み込むとともに、その他の書籍の熟読、セミナー参加など、積極的にチャレンジし、自分の言葉で言語化し、戦闘力を高めたい。そして、チームの戦闘力向上にもつなげていきたい。

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