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#13 いつもの私達

2回目の一時帰国の時、もちろんNに会おうと連絡した。

Nどこに行きたい?

と聞いてくれたので、

私 銚子で魚買って食べよう!

と提案した。
引かれた。

私 逆にどこに行きたいの?

N ディズニーとか?

私 。。。。(;'∀')

ということでディズニーに行った。
当時のディズニーはチケットを取るだけでも大変だった。
何かのキャンペーンでたまたま安くなってしまったのだ。

私は8000㎞離れたところから、ずっと待機をして、
なんとかかんとかチケットを手に入れた。

このチケットを購入する際のNの対応が見違えた。

普段のインスタのDMでのやりとりは早急に向こうが既読無視をして終わらせるのが常。
それで全然よかった。他愛のないただの無駄話。

ただ、事務連絡は必ずすぐに返信してくれた。
その時手を離せない状況の時は、
いつ返すので、ちょっと待ってて。と断りを入れてくる。

それだけでかなり安心感が違う。
さすが、お堅い職業で何年も働いてるだけある・・・
今まで会った中で一番まともな男性に成長していた。

ディズニーに行く日も、朝から運転をしてくれ、
パーク内での私への気遣いも素晴らしかった。

会わない間に、いい男性に成長しすぎて、感動しっぱなしだった。

帰りのドライブでは、一緒に吹奏楽の時に吹いた曲を流した。
中学生の時の気まずい話も、今では笑い話になった。

ゴミを投げてきた件はNは覚えていなかったが、
凄く謝ってくれた。

カフェで飲み物を交換した件も、
俺そんなわがままだったの?と驚いていた。

そうだよ。

帰りは地元のファミレスでハンバーグを食べた。
私が、そういう日本食が恋しかったので。

Nは、こういうところで素直に喜んでくれる人が良い。と言った。

じゃあ私と結婚する?と爆弾を放ってみた。

それはまた違うでしょ。と、また、軽くあしらわれた。

いつもの私達だった。
そして私はまたオーストラリアに戻った。


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