見出し画像

#1 出会いは幼稚園

これは私と幼馴染 Nのお話。
「異性の幼馴染がいる」というものはいいものだ。
それを自慢したいがゆえに、覚えている限り、書き留めていく。

私とNの出会いは幼稚園。
私は4、5歳で今の実家のある街に引っ越してきた。
小さい子供にとっての全くの新しい環境はなかなか緊張するもの。

お母さんと幼稚園に見学に行ったときのことも、ピアノの前で先生に紹介された時のことも覚えている。

そんな幼稚園に慣れてきたころ、Nは同じマンションにやってきた。
そして幼稚園も一緒だった。

おたがい新参者の身だったしなんだか親近感があった気はしていた。
でも彼との幼稚園での記憶は、屋外の遊び道具の前で
私が彼に何かをしてしまって泣かせてしまい
「ごめんね」と謝っていることと、
遠足で、いつだって私の近くでお弁当を食べてんな。って思ったことくらい。

マンション内には、同じような年齢の子供が何人かいたので、
各誕生日会や、クリスマス会、外で一緒に遊ぶなどしていたが、
Nはいつだっておとなしい男の子だった。

それに比べて私は、前の幼稚園ではパンツ一丁で砂まみれになって遊んだり、
お父さんとのボール投げも大好きだったし、割と破天荒娘だった。

N ももしかしたら家族の前ではそうだったのかもしれないけど、
基本的に人見知りのおっとり坊や。

そんなNとの20年以上の付き合いの話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?