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アップルウォッチ柿師|47キャラバン#11@岐阜

3ヵ月前のレポートを今、書いている。鉄は熱いうちに打て。レポートは、現場の余韻が体に残っている間に書かないとダメっすねー。

岐阜CARAVANで訪問した生産者はこのひと

佐野さんの現場を訪れるのはこれが2回目。ポケマルを始めた当初、まだ登録生産者さんが少なくて、時間を見つけては一人ひとりに会いに行っていた。そのひとりに、佐野さんがいた。このひと、若いときは自転車競技で全国にその名を轟かせたすごい男なのである。学生時代に何かひとつ極めたひとって、社会に出てからも強いですよね。まず、根性がある。そして、考える力がある。佐野さんは、ポケマルにクレームを言ってきたことはない。今の提供された仕組みの中でいかにお客さんを捕まえ、離さないか。これを徹底的に考えている。そうして、予約注文も殺到する人気生産者のひとりに駆け上がった。

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佐野さんは柿づくりに関しても、完全に職人肌だ。妥協を一切許さない。常にどうすれば美味しい柿ができるか四六時中考えている。

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樹形の解説を受ける。なんとなくわかったような、わからないような。マニュアルにできない、感覚的な解説だった。

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現場を案内してもらっている間、何度も佐野さんの携帯が鳴った。その度に、佐野さんはすぐ出る。お客さん対応に心血を注ぐのも佐野流。佐野さんは、お客さん対応も楽しんでやっているように見えた。「結局、人間のやってることですから」と、佐野さんは何度も繰り返す。人として、相手からされて嬉しいことは何か。常に相手の立場に立って物事を考え抜いている。自然にファンベースマーケティングができているのだ。

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お客さんに即レスは基本。これが大事だという。腕につけたアップルウォッチで注文を確認。返答は、音声入力でやる。だから、テンプレにはならない。テクノロジーは駆使しているが、どこまでも人間臭いのである。

この日も猛暑でクソ暑かった。なのに佐野さんは長袖ジャンバー着ていた謎が解き明かされる。ファンつきジャンバー。風があるだけでこんなに違うか!っていうくらい、一気に涼しくなった。

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突然、バンを走らせてやってきたこの奥様、すごいんです。佐野さんとただならぬ関係なんです。昨年、東京の大崎駅でポケマルが開催したマルシェに、佐野さんが「取りに行く出品」をしたんです。佐野さん本人が実際にマルシェに出店するために上京し、事前に予約注文した方が佐野さんに会いに行って、受け取る。だから送料いらず!この岐阜在住の無類の柿好きの奥様も注文したそうなんです。でも、東京に取りに行くとは思っていなかった。佐野さんは岐阜の生産者なので、近場に受け取りに行く気だった。その勘違いを見抜いた佐野さんは奥さんにすぐ電話し、そこからお付き合いが始まり、なんとこの奥様のご家族は佐野さんの暮らす集落に引っ越し、ご主人が柿農家になってしまったなんて、どんな展開だーーーーーーーーーー!偶然が重なったとはいえ、少なくともポケマルは生産者と消費者をつなげることで、新たにひとり生産者を生み出しことになる。


さて、キャラバン本番。はいはい。覚えてます。なぜなら、前日まで参加者1人って惨状で、慌てて、TwitterやFacebookで呼びかけたところ、みなさん拡散してくれて、あれよあれよという間に参加者が30人に膨れ上がったんです。うれしかったなー。

で、この場に潜入していたのが、翌日の愛知キャラバンをアテンドしてくれることになっていたトマト農家の小川浩康さん。越境参戦!彼は、今年農業界で話題になった「農カード」の言い出しっぺで、これからまさに売り込もうというタイミングだった。昔、プロ野球チップスって、ありましたよね?まだ野球人気が絶頂にあるころ、子どもたちが憧れのプロ野球選手のカードを手に入れるためにポテトチップスを買った、あれ。子どもたちが憧れるような仕事に農業をしたいとの思いから、小川くんは仲間と共に「農カード」を立ち上げ、全国の農家に呼びかけ始めていた。一次産業をエンタメ化すると言ってきた僕は、どんぴしゃだったので、勝手に広報担当大臣を名乗り、彼らを援護射撃することにした。で、ちょうど新聞社が3社、キャラバンの取材に来てくれていたので、小川くんを引っ張り出し、「農カード」について思いの丈を語ってもらった。

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キャラバン終了後、僕に取材に来たはずの記者たちが小川くんの囲み取材を始めたじゃあーりませんか!そして僕は放置される、、、

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小川くん、なんと僕のカードまでつくって、サプライズしてくれた!

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起死回生の岐阜CARAVAN、最後の集合写真をパシャリ。

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締めは、佐野さんが行きつけのホルモン屋さん。佐野さんは、人間臭さがぷんぷん漂う、人間味あふれるひとだ。僕はこのひとが大好きだ。

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