加藤典洋も見田宗介も、「欲望」が大事で「必要」は功利(手段)だという。けれどそれは理論的な措定に過ぎず、人々を「私利私欲の徒からなる近代」へと移行させたのは、理論的には「欲望」であれ、実際には別のものだったろう。実際に世を進めている(ように見える)物への視点も欠かすべきではない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?