批評が政治的イデオロギーからの検閲だけでは面白くない。政治と無関係に擁護される〈文学〉を残すべきだと思う。しかし『怪物』の件にしても、〈文学〉が政治の声に真面目に応えるのは決して悪いことではない。〈文学〉の極北を探った「戦後後論」の加藤でさえ、文学は文学に安住したら腐ると認めた。

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