昨日、鴛泊のフェリーまで、お世話になっている漁師さんがわざわざ迎えにきてくださり、家に帰るまでの時間、帰ってから30分、さまざま(少し厳しめの言葉も交えながら)問答していただいた。そうした言葉は、本当にありがたい。というもの、やっぱり利尻によくわからない若者が一人来て何かよくわからないーー金にならなそうなーーことを始めるというと、多くの人の反応は、「面白そうだな」であり、それに嘘はないのだと思うが、その裏面には「よくわかんねぇなこいつ」があり、ある意味では、少なくとも何も形になっていない今の段階で、本気では関心をもっていないことがよくわかるからだ。「面白そうだな」も「よくわかんねぇな」も、どちらも、当たり前に他人事なのである。
そうした中で、その方は、そうでないからこそ、ぼくを詰めてくださる。本当に感謝しなきゃいけないし、なんなら、そういう人をいかに周りに多く作れるかが、大事になってくると思う。島の人を「本気」にさせたい。
詰められたことは、大抵は適切な強気で返したし、もちろん一方で自分の甘いところを浮き彫りにされた感じもあった。2人の根本的なスタンスの違いもわかって、そこはこれからも、結果を出しながら根気強く擦り合わせていきたいと思った。
そして問答の後、漁師の奥さんから電話があり、「カツ丼食べにおいで」と言われ、カツ丼を食べた(!)
元気だけは忘れないでね、と言っていただいた。
これだけの優しさに触れて、思うところは多いが、ここには、今すぐ直すべきところを書いておこう。
1:事業について訊かれた時に、「〜するつもりです」「〜しようと思います」を使うことは出来るだけ避ける。
「いついつに〜します」「いついつ〜〜しました」を使う。まどろっこしく言わずに、堂々と返せるように。
意識的に変えていくべきは、まず目先の言葉遣いだが、それだけではなくそのように曖昧にものを進める習慣もまた、直していかねばなるまい。
2:ほうれん草(進捗報告)を怠らない
なんなら何をやっているのか、やったのかを、毎日報告しても良いかもしれない。
ちょっとの間、とりあえずそうしてみようか
今日、漁師さんから朝電話があり、開口一番「元気か?ちゃんと起きてっか?」と訊かれたが、その時にはすでに、4時半から起きて細々としたことを進め、8時から1時間半引越しバイトを手伝って帰ってきたところだった。その後、13時から、その方が経営する高級民宿の整備作業(今後芝生を敷き詰めるためにひたすら砂利を取り除く作業)を手伝やせていただいた。
「お前は、元気だなぁ」と言っていただけた。
元気をなくしている暇などないし、元気を無くすようなことでは全くない。むしろ元気を出すきっかけを、ぼくは今、これ以上なくいただいている。