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『論語と算盤』は、算盤(資本主義)の暴走を論語(道徳)でブレーキをかけるという意味ではない

いつもサムネ画像をChatGPTに作ってもらっているのですが、
今日は、自分が大好きな渋沢栄一先生の書をサムネにしています。

2024年7月3日から新一万円札が渋沢栄一先生になるということで、
昨年、とても奮発して、この直筆の書を入手しました!!

「功名多向窮中立 禍患常従巧処生」

と書かれていて、
「功名は多く窮中(きゅうちゅう)に向ひて立ち 禍患(かかん)は常に巧処(こうしょ)より生ず」
と読みます。

意味としては
「成功は、大きな問題が起きた時に、正面から向かっていく時にだいたい成就するものだが、失敗は常に自分が得意に思っている時に生じる。」
ということで、
2024年はこれを意識しながら頑張っていこうと思っています。

さて、渋沢栄一先生の一番有名な書籍といえば『論語と算盤』ですが、
最近、間違った解釈をしている人がいたので、正しい意味を話していました。

その間違った解釈というのは
「算盤(資本主義)だけでは、ときに商業主義になってしまって、顧客の利益を無視して暴走してしまうことがある。
そのために、論語(道徳)の精神が必要で、算盤(資本主義)と論語(道徳)のバランスが大事である」
みたいな感じの話です。

このように思っている人も多いのではないでしょうか。
本当の意味というのは・・・

という感じで、いつもならここから登録されている人だけのゾーンになっていくかもですが、今日は違います。

では、続きを話していくと、
論語と算盤は思っているような経済と道徳のバランスの話をしているのではなく、
自分の解釈では経済を主にしているうえでふるまいとして「企業の長期利益」や「経営戦略」のことを書いている本です。

実際に『論語と算盤』では、簡単に言うと
「道徳的に事業をやっていくことが、長期的に一番儲かる」
という話をしています。

道徳的でいること、道徳的に商売をすることが、長期的に大成功をするためには一番大事ということです。

岡田斗司夫さんも、これからの時代は「ホワイト社会」と表現しています。

渋沢栄一先生の時代以上に、
これからの時代は道徳的なアプローチが事業においても個人の生き方においても大事だと考えています。

「経営戦略」はつまるところ、「長期利益を上げるためにどうするか」ということだと思っていて、
このあたりもまた別の機会にしっかり話していこうと思っています!!

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