2023年7月第2週目

先週もお疲れ様でした。

先週はVercelやGitHubが調子悪く、一時エンジニアの仕事が中断してしまいました。
これらが少しダウンしただけでも業務に支障をきたすのに、Google WorkspaceやAsana、Slackまで落ちたら、もはや仕事にならないと改めて実感しました。
裏を返せば、僕らはそれだけDXできているチームということなのでしょう。

いま、日本企業は設備投資が大幅に増えていて、ソフトウェア投資も毎年過去最高を更新しています。
参考: 設備投資、最高31兆円 今年度16.9%増 - 日経新聞
本格的にDXが進んでいるようで、僕らにとっては追い風です。
DXが染み付いている先駆者の僕らは、どうしたら社内だけでなくユーザーのDXも成功できるのか、1人1人が真剣に考えてもらえればと思います。

DXという言葉は2004年から存在していました。
しかし、盛り上がるのに15年以上も要したのはなぜなのか。
僕は、多くの企業が優れたUI/UXのWebアプリケーションが作れなかったからだと考えています。
DXはクラウド(Web)上で仕事をしてこそ真価が発揮されるものですが、そもそもWeb上で仕事をさせるまでユーザーを充分にオンボーディングしないといけません。
多くの企業でそれができなかったことが、これだけ時間がかかった理由だと考えています。
例えば、Googleマップは2005年にリリースされましたが、その時期を境目に急速に地図帳が売れなくなりました。
どのWebサービスも、Googleマップのように表現力が素晴らしければ、ユーザーはもっと早くWeb上で仕事ができるような世の中になっていたと思います。
しかし、2000年〜2010年代は、まだまだWeb上で快適なユーザー体験を提供できる技術を持ち合わせた会社が少なかったのです。

2010年代前半までは、そのような雰囲気が漂っていましたが、2010年代後半のWebフロントエンド技術の急成長と成熟により、もはや潮目が変わっています。
一部の天才的なエンジニアでなくとも、Web上でExcelを超える表現力を持ったアプリケーションを作りやすくなりました。

この話を踏まえて、CHAINもMitsuriも改めてUI/UXに重点を置いてもらえればと思います。
どんなに機能が充実していても、優れたUI/UXが作れずにオンボーディングで躓いてしまったら、プロジェクトは限りなく失敗に近づきます。
つまり、ユーザーのExcelへの浮気心を打破できるような本物のプロダクトをつくれるかどうかに僕らの命運がかかっていると言えます。
まだまだ国内ではひと握りの企業しか出来ておらずハードルが高いのは理解していますが、今後も間違いなく重要になる技術です。
是非チャレンジして習得していってください。

逆に言えば、時流に乗っているために、この優れたUI/UXを提供できさえすれば成長は早いです。
いまいちどUI/UXで突き抜けられるプロダクトを全員が意識して、みんなでラクに商売していきましょう。

それでは、今週もどうぞよろしくお願いします。

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