2023年8月第3週目

先週もおつかれさまでした。

最近は次のユーザー候補との商談が増えてきています。
僕らのターゲットはアナログ仕事が中心の大企業ですが、気づけば商談相手も商談内容も解像度がどんどん高くなってきています。

その一方で、DXを商品にするのがいかに難しいか思い知らされています。
難しい理由として、まずDXというテーマ自体が体質改善のような、良い習慣を身につけてもらうようなことを価値提供としていることです。
体質改善なんて個人相手でも難しいのに、組織に対してどれだけこの価値を伝えるの難しいことか。

例として、ここ最近僕がやっていることでいえば、以下のような感じです。

  1. メールではなくWebアプリ上でユーザーに仕事をしてもらい、

  2. Metabaseで事業数字を分析してもらい、

  3. Mailchimpでメルマガなどの施策を打ってもらい、

  4. その開封率を元にSFAやCRMで管理もらう。

このフローを全部APIなどでシームレスに繋げてストレスなく通常業務ができるよう頑張ってはいるものの、
それでも「何のためにデジタルで仕事をやっていて、Before/Afterでどんな効果があるのか」を理解や体感してもらうのは、どうしてもリードタイムが長くなってしまいます。
また、以前の週報でも伝えたとおり、このプロセスのどこか1つでもExcelに浮気されたら、せっかくのデータがバラバラになってしまうので、DXの過程でUI/UXに気を遣うのもマストです。
そもそももっと手前のハードルとして、このプロセスを採用するかどうかの議論でも、メリットを上手く一言でまとめようとするとフワッとして伝わらないし、1つ1つのステップを説明しても専門外の人には難しいし、長くなりすぎて伝わりません。

また、業界的な意味でも難しさがあります。
他業界では、1つの課題をテーマにSaaSを作って、DX要素をラップして、ユーザーの成長に合わせてどんどん他のアナログ業務を巻き取っていくのが主流ですが、
製造業では横の部署や会社との「すり合わせ」が仕事の一部になっていたりするので、自社だけでなく他社も巻き込まないといけなかったりします。
なので、必然とDXにチャレンジするには結構リスクが高くなります。
ましてや、雇用を抱えていたり、アナログでもビジネスが上手く回っていて儲かっている企業ならば尚更です。

それでも、やっぱり製造業DXは間違いなくやらないとヤバいと確信してます。
特に日本は下図の左上の「Old economy」でまだまだ世界有数の大国ですが、いま体質改善しなければ、相対的に生産性が低くなっていき、強みが弱みになるのも時間の問題だからです。

僕らのようなDXをわかっている人が、早く右側の「第三種人類」を増やしていかないといけません。
難しいチャレンジですが、タイミングとして過渡期ですし、必要とされているやり甲斐のある仕事だと改めてわかってもらえると思います。

それでは、今週もどうぞよろしくお願いいたします。

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