2022年10月第4週目

先週もお疲れ様でした。

今日は、1on1でたまに質問される悩みについて、この場で紹介したいと思います。
「気になって1on1で大石に質問してみたけど、大石の返答にあまり納得できずにモチベーションが落ちて退職しちゃったこともある」みたいな、ちょっと難易度の高い悩みです。

その悩みとは、「1人1人がどんな熱い思いを持ち、どんな目標を持ってこの会社に賭けているのかが見えづらい」というものです。

私自身もあまり言葉に感情を乗せず、淡々と話すような口調なので、それも助長しているのでしょう(生まれつきこの喋り方でなかなか直せずすみません)。
1人1人と定期的に1on1をしている私からすれば、「みんな熱いものを持ってるんだけどな」と思って聞いていますが、たしかにフルリモートワークということもあって見えづらいことは確かかもしれません。
なので、変な誤解を招かないために、私から見た「Catallaxyの人たちが共通してどんな思いでうちにいるのか」を主観で代弁してみたいと思います。

まず、この会社の一番の古株の自分として思うことは、この会社のみんなの雰囲気は、どちらかといえば情熱よりも愛情みたいな言葉の方が近いかもしれません。
もちろん、みんな成長したい欲は強いので情熱的な面は確かに持っています。
でも、わかりやすく誇張気味に言えば、「勝利・成長至上主義」みたいなゴリゴリの情熱志向よりも、「今やっていることや取組み方、周りのメンバーがどれだけイキイキ働けるか」の志向の優先度が高い人が多いんだと思います。
部活動で例えるなら、「何が何でも甲子園で優勝して、スターになるために野球をやってる」のではなく、「野球もチームメイトもめちゃくちゃ好きだから、その延長で甲子園優勝目指してる」みたいな感じです。
どちらが善い悪いではなく、あくまでカラーとして私たちは後者の雰囲気の方が色濃く出ている気がします。

こういうと「ベンチャーのくせに緩くね?」みたいな反応をする人もたまにいます。
でも、資本主義のルールにおいて大事なことは、雰囲気が緩いか締まってるかよりも、生産性が高いかどうかです。
前提として、もちろん、みんなサークル活動のノリで仕事に来てるわけではありません。
株式会社の存在意義として、成長してユーザーに報いなければならない使命だということは充分に自覚しているに決まっています。
その成長の仕方の志向がポイントなのです。
夢に向かって盲目的に馬車馬のようにしゃかりきに働こうが、チームメイト1人1人のポテンシャルが最大限に発揮されていなければ生産性は高まりません。
「好きこそものの上手なれ」とも言いますが、その人の長所はまず仕事そのものが好きであることと、周りから個性が尊重されている環境でこそ、その人の武器が最大限発揮されるのではないでしょうか。

ましてや、向こう10年ぐらいで、DAOのようなやり方を採用するチームも増えてきます。
DAOこそまさに、プロダクトやプロジェクト、ステークホルダーに対する愛着と尊敬がなければ、円満・円滑に成り立たないような仕組みになっています。
そんな時代になればなおさら、オープンソース・コミュニティのように、「好きなプロジェクト・プロダクトに対して、みんなが創造的なアイデアや意見を出しまくるような環境」が、相対的に価値が高くなってくるのです。

話が膨らみましたが、みんなの話し方や発言の内容、挙動を見ていると、なんとなくこんな内容なのではないでしょうか?笑
表に出さないからといって、成長について控えめなんかじゃないし、むしろチームとして自分や周りの人の良いところを最大限引き出そうとしている姿勢が伝わればと思います。

先週もありがとうございました。
今週もどうぞよろしくお願いいたします。

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