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第23回学科試験雑感(1)

第23回学科試験は終えた瞬間モワモワしてなんとも不安でしたが、蓋を開けてみたら自己採点で過去一よかったです(もちろん正式な結果は8/21まで分かりませんが)
当日の夕方にはみん合正解速報がアップされ、その仕事の速さに驚きました!結果的に翌日の公式発表とも全く同じであり、すごいなあと思います。
さて、今回の試験の雑感をパラパラと述べておきます。

問18 「令和4年度年次経済財政報告」(内閣府)で述べられた、労働力の確保・質の向上に向 けた課題に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

2 わが国の 1990 年から 2019 年までの実質 GDP 成長率を要因分解すると、時間当たり労働生産性と就業者数の変化が押し上げに寄与する一方、一人当たり労働時間の変化が押し 下げに寄与している。

第23回学科試験

これはみん合ランクは”C”なので難問認定されています。僕は結果的には正解できましたがむちゃくちゃ悩みました。というのも経済統計は興味があったので結構やりこんだだけに絶対に間違えられん!と謎のプレッシャーがあったからですww

2.○:1990年から感染拡大前までの2019年までの累積で実質GDP は26%成長したが、時間当たり労働生産性の上昇と就業者数の増加が押上げに寄与する一方、一人当たり労働時間が押下げに大きく寄与し、就業者数と一人当たり労働 時間を合わせた総労働時間の寄与はマイナスとなっている。
【令和4年度年次経済財政報告P104】

みん合過去問解説

悩んだ原因は、そもそも日本の労働生産性がここ20年くらいは国際比較で下位に位置しており、2020年ではOECD加盟38カ国中23位へと落ち込んでいること、、、などを知識として知っていたので、日本=労働生産性が低いイメージしかなったためです。もちろん、この出題は国際比較ではなく日本一国の中でのGDP押し上げ寄与の話なので正しいのですが、個人的な感覚から違和感があり迷いが生じました。

もう一つ悩んだ要因があります。それは労働生産性を導き出す式にあります。
そもそも労働生産性とはなんでしょうか?就業者がどのくらいの付加価値を生み出したかを測る指標で、計算式はこちらです

(1)労働生産性=GDP÷就業者数(もしくは就業者数×労働時間)
変形すると
(2)GDP=労働生産性x就業者数(もしくは就業者数×労働時間)

つまり、GDPを就業者数(もしくは就業者数×労働時間)で割ったもの。
GDP押し上げ効果の側面で言うと上記(2)の通り、労働生産性と就業者数が上がればGDP押し上げ効果があります。就業者数は女性や高齢者の労働参加で上昇している傾向は知っていましたが、労働時間は働き方改革によって大きく減少しているので、GDP押し下げる効果があります。うーん、就業者数の増加と労働時間の減少が互いに打ち消しあって結局どっちの影響が大きいのだろうか、、と無茶苦茶悩みました。
まあ労働参加の方が大きいと考えて2を選択して正解できましたが、、、、💦

第23回学科はこのように悩んで解く問題が多かった気がします。ゴリゴリの暗記力を試すというよりは真剣に読解する必要がある問題傾向なので試験の本質的には良いなあとは思いますがとにかく疲れました、、





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